研究課題/領域番号 |
19K05221
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分28030:ナノ材料科学関連
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
吉岡 大輔 川崎医科大学, 医学部, 助教 (40638318)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | チタン酸ナノシート / 金属担持 / ハロゲン化水素酸 / 局在表面プラズモン共鳴 / 蛍光 / ナノシート / プラズモン / アニオン / 蛍光発光 / 蛍光増強薄膜 |
研究開始時の研究の概要 |
薄膜が剥がれにくく,透明性が高いチタン酸ナノシートを液相で合成し,酸化金または酸化銀を懸濁した状態で紫外線を照射することで,局在表面プラズモン共鳴を示す金担持または銀担持チタン酸ナノシートの分散液を作製する。作製した分散液をスライドガラスなどガラス基板上に製膜し,蛍光増強薄膜を作製する。 金担持または銀担持チタン酸ナノシートを作製する反応の条件,製膜時の条件などと蛍光増強効果との相関を詳細に検討し,また,蛍光顕微鏡の光路の条件,製膜後の取り扱いやすさの点からも最適化を行う。
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研究成果の概要 |
局在表面プラズモン共鳴を示す金担持,銀担持チタン酸ナノシートを作製し,蛍光たんぱく質の発光を強める薄膜の開発を目指し,ハロゲン化水素酸の添加などにより担持効率の最適化を行った。ハロゲン化水素酸の添加で担持効率の改善は見られたものの,薄膜化に至らなかった。一方で,添加効果の評価などから担持の反応機構を解明した。 また,ナノシートの濃度や金属酸化物の懸濁量は少ないほうが担持効率が良くなることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
液相合成チタン酸ナノシートは水分散性やシートの均一性が高い。本研究により,液相合成したチタン酸ナノシートに対する金属種の担持反応の機構を解明したことで,より多くの金属種の担持が行え,機能を付与したチタン酸ナノシートの開発が進展することが期待される。 また,チタン酸ナノシートで酸化金,酸化銀を還元することで,ナノサイズの金粒子,銀粒子を合成する新たな方法を示した。
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