研究課題/領域番号 |
19K05236
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分28050:ナノマイクロシステム関連
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研究機関 | 立教大学 (2020-2021) 東洋大学 (2019) |
研究代表者 |
佐々木 直樹 立教大学, 理学部, 准教授 (30462691)
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研究分担者 |
岸村 顕広 九州大学, 工学研究院, 准教授 (70422326)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ナノ薬剤 / 腫瘍 / マイクロ流体デバイス |
研究開始時の研究の概要 |
ナノ粒子に抗腫瘍剤や造影剤を担持したナノ薬剤は、腫瘍選択的な薬物送達が可能とされているが、臨床応用は進んでいない。その一因として、実験動物はヒトと腫瘍組織の構造が異なるため、ナノ薬剤のヒトでの動態を動物実験では予測できないことが挙げられる。本研究ではヒト腫瘍組織の構造や特性を反映した実験モデルをマイクロ流体デバイス上に構築する。このモデルを用い、ナノ薬剤が腫瘍に効果的に到達できる条件を明らかにする。
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研究成果の概要 |
抗腫瘍剤などをナノ粒子に担持したナノ薬剤は、腫瘍選択的な薬物送達が可能とされているが、臨床応用は進んでいない。本研究ではヒトの腫瘍組織の構造や特性を反映したマイクロ腫瘍組織モデルを構築し、ナノ薬剤評価に応用することを目的とした。血管内皮細胞や腫瘍細胞、マクロファージ等をデバイスに組み込み、ナノ粒子の透過性や細胞への取り込みを評価した。顕微観察に適したマイクロ流体デバイスを作製し、種々の条件がナノ粒子の動態に与える影響を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本成果は、ヒトの体内でナノ薬剤がどのように動いて細胞に取り込まれるのかなど、ヒトにおけるナノ薬剤の動態予測につながるという学術的意義を有する。加えて、一般に多くの時間と費用を要する新薬開発において、動物実験を部分的に代替することでこれらの問題を解決しうるという社会的意義を有する。ヒトの腫瘍組織の構造や特性を反映したモデルで評価することで、新薬開発の成功率の向上も見込める。
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