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ナノ構造化マルチコア光ファイバーによる光多重制御

研究課題

研究課題/領域番号 19K05309
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分30020:光工学および光量子科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

山本 和広  九州大学, 先導物質化学研究所, 助教 (40455449)

研究分担者 山口 堅三  徳島大学, ポストLEDフォトニクス研究所, 准教授 (00501826)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード表面プラズモン / 光ファイバー / MEMS / 集束イオンビーム / センシング / 光制御 / ラボオンファイバー / マルチコア / 光多重制御 / ナノオプティクス
研究開始時の研究の概要

光伝送素子である光ファイバーへのナノ構造および異種材料の導入は、ラボ・オン・ファイバー技術として発展している。本研究では光伝搬部位であるコアを多数有する光ファイバー束(バンドル)および多コア(マルチコア)光ファイバー上にナノ構造を作製することで、空間的に多重化するのに加えて、各要素間の相互作用を積極的に利用した光機能を実現し、新規光ファイバー(ラボ・オン・ファイバー)デバイスの通信、情報処理、センシングおよび天体や生体計測など異分野への応用に寄与することを目的とする。

研究実績の概要

光ファイバーは光を用いた情報伝達、センシング応用の主要デバイスであり、その機能化が求められる。通常光伝送部位(コア)を一つ持つ光ファイバーに対し、コアを多数有するマルチコアファイバーまたは光ファイバーを束ねたファイバーバンドル構造は、伝送パワーを抑えた情報伝送量の増大化、多値伝送およびセンシングの多チャンネル化による感度向上などの観点から活発に研究されている。こうした多コア構造の各チャネルを独立かつアクティブに制御できれば、光機能の高度化だけでなく医療、天体計測等多くの分野への応用が期待できる。本研究課題では、研究代表者が独自に開発した光ファイバー上ナノ構造作製法を応
用し、光伝搬領域(コア)を多数有するマルチコアファイバー/ファイバーバンドル構造へのナノ構造集積、外部信号による独立制御により多分野への応用を目指した。
最終年度は前年度に引き続き単一コアファイバー上ナノ構造作製法を拡張し、外部信号による光制御のため誘電体、有機物からなる構造を転写する手法を探索、評価した。コア数7、コア間隔35ミクロンのマルチコアファイバーに対し転写する薄膜材料として、外部信号(熱、電気)により物性(屈折率、吸収係数)が変化する色素分散ポリマー材料を選択しその制御のための新規分子配向技術を開発した。研究期間内において高温・高電界を用いる従来の分子配向技術とくらべ、低温・低電界での分子配向制御に成功した。
研究期間全体においては、当初目標の金属微細加工MEMS技術による光制御はコロナ下での外部機関での実験の制限により未完におわったが、数値計算による特性評価(光集束、光伝搬制御)および当初計画では予見していなかった異種材料の特性制御において一定の成果を得てセンシング技術への応用展開の端緒を得た。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] ナノ構造光ファイバによる光制御2020

    • 著者名/発表者名
      山本和広、山口堅三
    • 雑誌名

      電子情報通信学会 信学技報

      巻: IEICE-120 ページ: 7-10

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 温度応答性高分子(PNIPAM)と金ナノ粒子/金薄膜から成る構造における動的散乱光特性2021

    • 著者名/発表者名
      関 洋伸, 山口 堅三, 山本 和広, 岡本 敏弘, 原口 雅宣
    • 学会等名
      2021年度応用物理・物理系学会中国四国支部合同学術講演会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] ナノ構造化光ファイバによる光制御2020

    • 著者名/発表者名
      山本和広、山口堅三
    • 学会等名
      電子情報通信学会光ファイバ応用技術研究会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-12-25  

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