研究課題/領域番号 |
19K05370
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分32010:基礎物理化学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
砂田 聡 富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 名誉教授 (00206575)
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研究分担者 |
畠山 賢彦 富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 准教授 (30375109)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 防錆能力 / 電気化学 / 自励発振 / 水膜試験 / マクネシウム合金 / 表面活性剤 / 水膜試験法 / 防錆油 / 電位自励発振 / マグネシウム合金 / 焼結材料 / 某製油 / 腐食 |
研究開始時の研究の概要 |
金属の防錆油に関する電位自励発振現象は、Fe-Cu-Cに対する我々の報告のみである。本研究では、自然浸漬実験における電位自励発振と防錆能力の関係を調べるため、基材の材料、防錆油の粘度、界面活性剤の種類などをパラメータとして変化させた場合とその現象との相関を調べその機構を解明する。一方、その現象における腐食過程を顕微鏡でその場観察し、電位変化の挙動と腐食の関係を調べる。それらを基に、各ステージの分極曲線と比較検討し、防錆油の劣化機構について定量的に調査し、モデル化を行う。
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研究成果の概要 |
歯車等の複雑形状の部品には,安価で容易に成形可能なFe-Cu-C焼結材料で作られているが,高温多湿の雰囲気では容易に錆びる欠点がある.そこで防錆油を塗布して防錆している.これまで防錆油の性能を評価する方法が無かった.ここで筆者らは防錆油の防錆能力を評価する方法を独自開発した.その方法は水膜試験であり,これを使用して.防錆油の粘性が防錆能力に及ぼす影響を明らかにした.防錆油の粘性は防錆能力には影響せず,添加する表面活性剤の水成分を取り込む能力に有効的に作用することを明確にした.合わせて防錆が必要なMg合金の切削油についても防錆能力を水膜試験で評価できることを確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Fe-Cu-C焼結材料およびMg合金は,製造過程の短時間でも容易に錆びる材料には防錆油が必要であるが,その防錆能力を定量化する方法が今まで無かった.高性能ポテンショスタットを用いた水膜試験による電気化学測定により,再現性のある防錆能力の評価が可能になった.新開発水膜試験の研究成果を論文にしたため,水膜試験を世に広め,防錆添加剤の開発の効率化,それに伴う高性能防錆油の開発が可能になる.
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