研究課題/領域番号 |
19K05419
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33010:構造有機化学および物理有機化学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
大城 宗一郎 名古屋大学, 物質科学国際研究センター, 講師 (90793323)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 有機π共役分子 / 超分子ポリマー / 精密超分子重合 / フロー・マイクロリアクター / 超分子化学 / アミノ酸ジアミド / 種重合 / フロー精密超分子重合 / π電子系超分子ポリマー |
研究開始時の研究の概要 |
アミノ酸ジアミドのフォールディング特性と会合特性を利用するコンセプトのもと,フロー精密超分子重合に適した汎用分子骨格を創出し,種々のπ電子系超分子ポリマーの構造制御と機能開拓に取り組む.平成31年度は,アミノ酸ジアミドの二量化により,迅速な拡散条件下においても会合活性が抑制された準安定状態を発現させ,フロー・マイクロリアクターを利用する精密超分子重合法の確立を目指す.平成32年度以降は,種々のπ電子系について精密超分子重合に取り組み,構造要素が精密に制御された超分子ポリマーの光・電子特性の評価を進め,会合体構造と物性の関係を明らかにする.
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研究成果の概要 |
本研究では,有機π共役分子が一次元に自己集合した超分子ポリマーに着目し,フロー・マイクロリアクターを利用するフロー精密超分子重合法の確立に取り組んだ.精密超分子重合は,超分子ポリマーの構造要素を速度論的に制御できる手法として注目されており,フロー・マイクロリアクターは迅速かつ均質な条件下で溶液を混合でき,分子集積場として有望である. 3年間の研究によって,アミノ酸ジアミドをジスルフィド結合により二量化すると,折り畳み構造の速度論的な安定性と,会合状態の熱力学的な安定性の向上が確認され,フロー精密超分子重合に適した分子骨格であることを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有機π共役分子が一次元に会合した超分子ポリマーにおいて,重合度や分散度などの構造要素の制御は,均質性に由来した光・電子機能を追求する鍵となる.その一つのアプローチが精密超分子重合法である.本研究では,フロー・マイクロリアクター中において精密超分子重合を実現する分子骨格,有機π共役分子を明らかにした.精密超分子重合法の確立は機能性材料の開発において重要な研究分野であり,本研究で開拓した分子骨格を多様な有機π共役分子に導入することで,新材料の創出に繋がると期待される.
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