研究課題/領域番号 |
19K05425
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33010:構造有機化学および物理有機化学関連
|
研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
箕浦 真生 立教大学, 理学部, 教授 (30274046)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 元素化学 / ケイ素 / ゲルマニウム / リン / アンチモン / 結晶構造 / 立体保護 / 典型元素 / ジシレン / ゲルミレン / 結晶構造解析 / スズ / カルコゲン / 高周期元素 / 不飽和結合 / 高反応性化学種 |
研究開始時の研究の概要 |
第2周期元素の化学により確立された化学結合の学理を拡張し、高周期典型元素を含む化学結合の本質を明らかにすることで「第2周期元素の化学の特殊性」を見いだせるか、であり、新しい結合を含む新物質による新反応の攻究により、高周期元素π結合の性質の特殊性および普遍性解明に挑む。典型元素π電子・π結合の元素、分子、物質を基盤とした学理を探求し、「知の持続的創出」「科学技術の基盤的な力の強化」にも貢献する。
|
研究成果の概要 |
本研究課題では、高周期典型元素を含むπ電子の特性を理解するために、新しい分子デザインにより開発した、トリプチシル骨格を基盤とする汎用性の高いアルキル立体保護基であるTrp*を活用し、高反応性π結合に十分な速度論的安定化を与え、第2周期元素に留まっていた基本的π結合の性質解明を目的として研究を行なった。 標的分子として、15族元素間π結合をもつジアルキルジホスフェン、14族二価化学種であるジアルキルゲルミレン、およびケイ素同士の二重結合(ジシレン)のそれぞれのケイ素上に負電荷を有するジシレンジアニオンを設定し、特に、炭素同族体では知られていないジアニオン性のケイ素π結合の性質解明を行なった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の標的分子はこれまでに検討例すらない化学結合を基軸とする挑戦的基礎研究であり、これらの未踏分子群の創製は、教科書の記載事項を増やすだけでなく、新しい元素化学のブレークスルーとなる。これらの未踏有機典型元素π電子化合物の分子設計と自在制御技術による学理の構築が、将来、新しい化学種の領域と典型元素化学結合を鍵とする新反応を拓くと期待出来る他、材料科学分野への典型元素π結合を供給するビルディングブロックとなり得る点で学術的・社会的意義を見出せる。
|