研究課題/領域番号 |
19K05456
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
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研究機関 | 岐阜医療科学大学 |
研究代表者 |
萬代 大樹 岐阜医療科学大学, 薬学部, 准教授 (60534427)
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研究分担者 |
菅 誠治 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (50291430)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 求核触媒 / アシル化 / 有機分子触媒 / 非対称化 / 速度論的光学分割 / 不斉求核触媒 / ポリオール / 固定化触媒 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らは独自のアプローチでキラルなN,N-ジメチル-4-アミノピリジン(DMAP)の創製に成功し,さまざまなアシル化反応に適用できることを明らかにしている.しかしアルコールのエナンチオ選択性的アシル化では,使用できるアシル化剤はイソ酪酸無水物に限定されるなど,改善すべき課題もいくつか残されていた.そこで本研究の目的は「様々なアシル化剤を用いることができる汎用性のある反応を開発すること,および簡易型固定化触媒を創製すること」である.本研究の肝となるイオン対の構造に着目した系統的な検討はこれまで報告例はなく,学術的独自性を有すると考えられる.
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研究成果の概要 |
本触媒を用いる高難度分子変換反応のさらなる深化を目指して①エナンチオ選択性発現に重要なN-アシルピリジニウム塩の構造解明と②鎖状ポリオールのエナンチオ選択的(または位置選択的)アシル化反応の開発に取り組み、さらには本触媒の応用展開を目指して③簡易型固定化触媒の開発に取り組んだ。それぞれの研究項目において、これまでに無い重要な知見をえることができた。特にポリオール類のアシル化については、当初の想定以上の成果を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は,医薬品,農薬,天然物などの生物活性化合物合成に利用できるキラルビルディング(キラル合成素子)を迅速かつ効率的に合成できる方法であり,従来の触媒ではなし得なかった高選択的な分子変換を実現できた。将来的には医薬品や農薬などのファインケミカルの分野に大きく波及するものと期待している。
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