研究課題/領域番号 |
19K05461
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
西川 慶祐 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 講師 (60708064)
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研究分担者 |
森本 善樹 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (90244631)
土江 松美 大阪市立大学, 大学運営部, 技術職員 (90433317)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アルカロイド / 含窒素スピロ環 / 環化異性化反応 / 不斉合成 / カエル毒 / フグ毒 / 天然物合成 / 不斉反応 / 一挙構築 |
研究開始時の研究の概要 |
含窒素スピロ環をもつアルカロイド類は、細胞毒性等の興味深い生物活性を示すものが複数報告されており、創薬分野の新規シードおよびリード化合物として期待できる。しかし、含窒素スピロ環を効率的に構築する手法は非常に限られており、特に光学活性体を供給する場合は、ほとんどが多工程の変換を必要とする。本課題の目的は、これら含窒素スピロ環天然物の新規不斉合成法を確立することにある。本研究では最初に、直鎖分子から含窒素スピロ環を一挙構築する、不斉環化異性化反応を開発する。その後開発した新規不斉反応を鍵反応として、含窒素スピロ環骨格をもつ難合成天然物の合成法を効率化する。
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研究成果の概要 |
研究室で独自に開発した環化異性化反応は、直鎖分子を原料として含窒素スピロ環を一挙構築することが可能である。今回、その環化反応をカエル毒ヒストリオニコトキシン類の基本骨格と、フグ毒テトロドトキシン類の骨格構築に応用した。また、上記環化反応の 『 不斉 』 化についても、水銀トリフラート触媒と独自に調整した様々な光学活性ウレア化合物を組み合わせて検討し、重要な知見をいくつか得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
含窒素スピロ環をもつ天然物の合成は国内外で報告されているが、一つの環を構築した後に数工程を経てもう一方の環を構築する多段階の場合がほとんどであり、本課題の様に直鎖分子から一挙に含窒素スピロ環を供給する戦略は少数である。今回標的としたヒストリオニコトキシン類の場合、合成例については多いものの、天然物特有の含窒素 6,6-スピロ環を直鎖分子からワンポットで構築する戦略は本課題が世界初であり、実用的な合成ツールとして大いに利用でき、合成分野において革新的な提案になる。また含窒素スピロ環天然物には強力な生物活性、特に癌細胞に対する増殖阻害活性をもつ分子が多く、医薬品のシード分子探索にも貢献できる。
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