研究課題/領域番号 |
19K05469
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
森山 克彦 千葉大学, 大学院理学研究院, 准教授 (00509044)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ハロゲン / 酸化反応 / 含酸素ヘテロ環 / 官能基化反応 / 超原子価ヨウ素 / グリーンケミストリー / ポリエーテル / ハロゲン化反応 / 含酸素ヘテロ環化合物 / 光学活性ポリエーテル / 不斉有機触媒 / 極性転換 / ヘテロ環化合物 / 転位反応 / 極性転換反応 / 有機触媒 / 環化反応 / 酸素求核剤 / 酸化 / 超原子化ヨウ素 / 光学活性化合物 / 官能基化 / 機能性分子 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ハロゲンの酸化を駆使した官能基化反応による含酸素ヘテロ環化合物の効率的合成を確立する。特に、ハロゲンの特徴を最大限活用すべく、ヨウ素及び臭素を用いた反応開発をそれぞれ遂行する。そして、本手法で合成した含酸素ヘテロ環化合物から、新規人工イオノフォアを指向したポリエーテル化合物、非天然型核酸合成、発光分子や生物活性物質の創製を行ない、従来よりも優れた含酸素機能性物質の創製を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、①超原子価ヨウ素を用いた極性転換型官能基化反応による含酸素ヘテロ環化合物の合成、及び②ハロゲン化物イオンの酸化を利用した官能基化反応による含酸素ヘテロ環化合物の合成を検討した。①では、超原子価ヨウ素の創製及び酸化的官能基化反応に重点を置き、②ではハロゲンの性質を巧みに利用したハロゲン移動型連続反応や炭素-水素結合活性化による直截的官能基化反応を中心に検討した。この2つの課題を成し遂げることで環境調和を指向した含酸素ヘテロ環化合物の合成を確立することができた。さらに、これらの生成物を基盤とした光学活性ポリエーテル化合物を創製し、新規不斉触媒としての評価を行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
天然物合成や医薬品合成を含む含酸素ヘテロ環化合物の合成は、多くの研究者が、独自の手法を用いて幅広く行っている。しかし、そのほとんどが、糖のようにすでに立体選択的に官能基が導入された化合物を用いる合成や複数の遷移金属を利用した合成法であり、本研究の成果により、環境調和型の手法を利用した含酸素ヘテロ環化合物の直截的官能基導入反応や官能基の導入を伴うヘテロ環構築反応等の高度な官能基化を駆使したユニークな官能基置換含酸素ヘテロ環化合物の合成を開拓することができた。また、ポリエーテル化合物の創製研究が展開できたことにより、低分子型イオノフォアを指向した機能性含酸素化合物の創製が期待できる。
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