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汎用性の高い高分子-芳香環-ルテニウム錯体の合成とその利用

研究課題

研究課題/領域番号 19K05487
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分33020:有機合成化学関連
研究機関同志社大学

研究代表者

太田 哲男  同志社大学, 生命医科学部, 教授 (50213731)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード高分子担持錯体 / ルテニウム / 触媒反応 / 高分子錯体 / 錯体 / 触媒
研究開始時の研究の概要

精密に設計された金属周囲環境をもつ高分子錯体は,触媒反応への利用を中心として幅広く研究されている.本研究では,炭素環配位子を介して高分子に担持され,さまざまな配位子と反応させることで種々の錯体へと変化させることができ,さらに,多種多様な触媒反応へと利用可能な「汎用性の高い高分子ルテニウム錯体」の合成とその利用方法について検討を行う.そのような研究計画の実現に向け,錯体の合成・変換・応用の三つのパートに分けた
テーマ設定を行い,それらを逐次的・並列的に遂行する.初年度には,基礎的な錯体合成研究の検討を行い,二年目以降は錯体変換・応用の部分として一層の研究の促進を図る.

研究成果の概要

配位子交換反応による高分子担持型Ru錯体P-1-Ruの合成を試み、ポリマーに担持された錯体の芳香環に由来するらしい2つのピークがNMRで確認された.想定通りの担持が起こって、目的の錯体が生成しているかどうかを確認するために、P-1-Ruとdppe(ジフェニルホスフィノエタン)の反応を試みた.すなわち、P-l-Ruとdppeを反応させた後洗浄して得られた固体は黄色であり、錯体の合成を予想させる.また、濾液のNMRからは黄色単核錯体が見られたことより定量的ではないことを示している.また、得られた高分子はアセトフェノンの還元に活性を示し、触媒としての利用の可能性を示した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、高分子担持芳香族の配位したルテニウム錯体の合成を、とくにその汎用性の高さに焦点を当てて研究した。各種合成法を検討したが、置き換わりやすい電子不足型芳香族配位ルテニウム錯体と、電子豊富型芳香族を持ったMerrifield Resinとの配位子交換反応により、高分子担持ルテニウム錯体の合成に成功した。まだ、定量的とはではないが、合成錯体は合成反応に触媒活性を有すること、さらなる配位子を含む錯体に変換可能なことを示しており、各種高分子担持触媒の合成のこれからに光明を与えたと考えられる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Synthesis of ruthenium complexes having η6-arene ligand with a long, alkyl chain and their behavior in water2021

    • 著者名/発表者名
      Misato wakabayashi, Yuushi Nakamura, Tetsuo Ohta, Yohei Oe
    • 学会等名
      The International Chemical Congress of Pacific Basin Societies
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 長鎖アルキル鎖を有するピアノ椅子型ルテニウム錯体の合成及び水中での挙動2021

    • 著者名/発表者名
      若林 美賢、中村 祐士、太田 哲男、大江 洋平
    • 学会等名
      日本化学会 第101回春季年会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 長鎖アルキル鎖をもつサンドイッチ型ルテニウム錯体の合成と水中での挙動2020

    • 著者名/発表者名
      若林 美賢・中村 祐士・大江 洋平・太田 哲男
    • 学会等名
      日本化学会第100春季年会2020
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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