研究課題/領域番号 |
19K05497
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34010:無機・錯体化学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
杉本 秀樹 大阪大学, 大学院工学研究科, 准教授 (00315970)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ナイトレン / アミノ化 / ラジカル / イミド金属錯体 / ナイトレン金属錯体 / 金属ナイトレノイド / ナイトレン錯体 / 不対スピン / アミノ化反応 / ラジカル錯体 / 金属錯体 / ジアミン / オスミウム錯体 / 金属イミド錯体 / オスミウム / 反応機構 / 触媒反応 |
研究開始時の研究の概要 |
生体模倣型高原子価オキソ-金属錯体を合成し、種々のアミン試薬との反応により高原子価イミド錯体へと誘導する。生成したイミド錯体の結晶構造や分光学的性質、電気化学的性質を明らかにすると共に、高難易度反応の一つであるアルケンのシン選択的なジアミノ化反応をおこなう。ジアミノ化やジアミン化合物の金属からの解離によるオキソ錯体の再生を補助配位子の電子的・立体的効果により制御し、触媒化を図る。ジアミノ化活性種となるイミド錯体の生成機構やジアミノ化活性錯体とアルケンとの直接反応の速度論を検討して、触媒サイクルの反応機構を解明し、基礎的学理を確立する。
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研究成果の概要 |
金属イオンにナイトレンが結合した種々の金属錯体を合成し、結晶構造解析や様々な分光学的手法、電気化学的分析によって同定した。合成した金属錯体と種々のアルケンとを弱配位性有機溶媒中で反応させ、それぞれ対応するアミン錯体を生成させた。後周期金属元素を用いた実験では、酸化還元活性なアミノフェノール骨格やフェニレンジア ミド骨格を持つ金属錯体を合成し、有機アジドを酸化剤としてこの錯体に反応させると、C(sp3)-H結合のアミノ化が進行することを見いだした。 さらに、フェニレンジアミドを持つSn(II)でも、C(sp3)-H結合のアミノ化の進行を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
軽炭化水素はシェールガスや原油などの主成分であり、これらを直接的にアミノ化化する方法を開発できれば、これらを原料として天然物や医薬品、あるいは高付加価値を持つ複雑な化合物を合成することが可能となる。本研究成果は、酸化活性種となる金属ーナイトレノイドにラジカル成分を誘起させ、炭化水素の炭素ー水素結合をラジカル的に開裂させ、アミンを生成するものであり、従来の軽炭化水素の変換方法とは異なるものであり、新しい手法を与える。
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