研究課題/領域番号 |
19K05525
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
安達 健太 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (80535245)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | フォトクロミズム / アルブミン / アミノ酸 / ナノ粒子 / センシング / 比色分析 / 吸着 / 分析化学 / ポリオキソメタレート / タンパク質 |
研究開始時の研究の概要 |
アルブミンを計測することは病理学的診断において重要課題の一つである。昨今の高齢化社会・生活習慣病増加の背景から、生体中の含まれるアルブミンを、変性・未変性に関係なく選択的、かつ高感度に測定できる簡便・安価な新規分析法が強く要望されている。 本研究では、前処理を必要とせず変性・未変性アルブミンそれぞれの識別と定量を同時に可能とする新規アルブミン計測システムを開発する。「無機酸化物半導体の表面増強フォトクロミズム現象の検出原理とした総アルブミン量定量」と「表面に吸着したアルブミンが有機色素を包接して増幅された誘起円二色性を検出原理とした変性・未変性アルブミンの識別・定量」の2つの研究計画を達成する。
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研究成果の概要 |
金属酸化物半導体のひとつである酸化タングステン(WO3)や酸化モリブデン(MoO3)は、紫外光照射により無色から青色へと着色するフォトクロミズムを示す。今回我々は、WO3、MoO3コロイド粒子表面への種々α-アミノ酸化合物吸着に伴う特異的フォトクロミック特性変化を見出した。本研究では、種々条件を変化させα-アミノ酸化合物/WO3コロイド水溶液、またはα-アミノ酸化合物/MoO3コロイド水溶液のフォトクロミック特性に関して詳細に調査した。加えて、WO3またはMoO3水溶液にアルブミンタンパク質を添加しフォトクロミック特性を精査した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昨今の急速な高齢化社会の進展と生活習慣病の増加を鑑みるに『生体試料中のタンパク質、そしてその基本構成単位であるα-アミノ酸を、選択的、かつ高感度に測定できる簡便・安価な新規分析法の開発』は、生体分析化学分野における喫緊の重要課題の一つである。本研究では、酸化タングステン、および酸化モリブデン微粒子の表面増強フォトクロミズムを用いたラベルフリーでのタンパク質、およびα-アミノ酸検出に関する定性・定量的な知見を得ることができた。
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