研究課題/領域番号 |
19K05526
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
武森 信暁 愛媛大学, 学術支援センター, 講師 (40533047)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ポリアクリルアミドゲル電気泳動 / トップダウン質量分析 / タンパク質構造解析 / ゲル電気泳動 / 膜タンパク質 / トップダウンプロテオミクス / 質量分析 / タンパク質 / SDS-PAGE |
研究開始時の研究の概要 |
これまでに申請者は、ポリアクリルアミドゲル電気泳動で分離したタンパク質をインタクトな状態で取り出し、超高分解能質量分析計内で断片化することにより、その配列や翻訳後修飾状態を包括的に解析する独自のトップダウン質量分析法の開発に成功している。しかし現状では、高分子量のタンパク質をゲルから高効率に回収することは困難であり、そのためトップダウン質量分析の解析対象は比較的低分子量のタンパク質成分に限定されている。本研究では、ゲル電気泳動で分離した50 kDaから300 kDaのタンパク質を標的とする高効率タンパク質回収法を開発し、ゲル分離後の全ての分子量域を網羅した構造プロテオミクス解析に挑戦する。
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研究成果の概要 |
高感度なタンパク質構造解析法であるトップダウン質量分析は、タンパク質を丸ごとイオン化し、その化学構造情報を取得することを可能にする。トップダウン質量分析を用いて生体サンプルに含まれる目的タンパク質成分の構造情報を効果的に取得するには、複雑なタンパク質成分を質量分析前に分画する処理が不可欠である。本研究で我々は、SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動を用いてタンパク質成分を高分解能に分画する手法を開発し、高感度なトップダウン質量分析を実現するための前分画ワークフローの確立に成功した。開発手法によるサンプル前処理は化学架橋質量分析によるタンパク質複合体の構造解析にも有効であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動は、生化学・分子生物学研究において既にその有効性が証明され、これまでに多くのライフサイエンス研究で採用されているが、トップダウン質量分析への本格的な導入は進んでいない。本研究で開発したSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動をベースとするタンパク質分画技術は、専用装置を必要とせず,簡易かつ低コストなタンパク質回収が可能であり、トップダウン質量分析によるタンパク質構造解析研究の普及を促進することが期待できる。
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