研究課題/領域番号 |
19K05528
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
新留 康郎 鹿児島大学, 理工学域理学系, 教授 (50264081)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 金属ナノ粒子 / 金銀合金ナノ粒子 / 免疫検出 / 合金ナノ粒子 / 体内動態 / マスプローブ / 金ナノ粒子 / 質量分析 |
研究開始時の研究の概要 |
金や金銀合金ナノ粒子のレーザー脱離イオン化挙動を解明する。金・銀イオンそれぞれの脱離化効率が、ナノ粒子の形状や表面状態や金銀合金の割合にどのような影響を受けるかを定量的に明らかにすることは金属イオンのレーザー脱離に関わる新しい知見となる。以前の研究では、金ナノ粒子の検出感度はほとんど単粒子検出ができるレベルであることが明らかになっている。本研究では、検出感度の極限を追求するとともに、免疫反応を検出する超高感度マスプローブを実現する。また、餌に金ナノ粒子を混入し、血中に移行する極微量のナノ粒子の体内動態を評価する。環境に拡散したナノ粒子の動態に関わる知見を収集し、ナノ材料の環境リスクを評価する。
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研究成果の概要 |
金ナノ粒子、白金ナノ粒子、さらに金銀合金ナノ粒子および金パラジウム合金ナノ粒子から生じる金属イオンの脱離効率を明らかにする。合金ナノ粒子からは各種合金クラスターが脱離する。金属ナノ粒子をマスプローブとして、ナノ粒子の体内動態を明らかにする技術を開発する。さらに、合金ナノ粒子から脱離する各種クラスターイオンを解析して、複数のターゲット分子を識別する「多色」マスプローブを実現し、抗体を用いた新しい免疫検出法の基盤的技術とする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
金属ナノ粒子、特に合金ナノ粒子をマスプローブとして用いることで、極めて微量のナノ材料・タンパク質の体内動態を検出できる新しい技術となることを実証した。MALDI-MS装置は研究機関には普及している分析機器であり簡便な操作で超高感度なナノ粒子分析が可能であることを実証した。また、合金ナノ粒子の組み合わせによる免疫検出は新しい分析技術として今後広く普及することが期待される。
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