研究課題/領域番号 |
19K05543
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
水口 仁志 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 准教授 (30333991)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | トラックエッチドメンブレン / 高速液体クロマトグラフィー / 電気化学検出器 / モノアミン / in vivo測定 / ドーパミン / 生体関連物質 / 電気化学検出 / 生体分析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,申請者がこれまで独自に開発してきたトラックエッチ膜フィルター電極を用いて低容積の全電解アレーセルを開発し,キャピラリー液体クロマトグラフィーの検出器に適用した新しい分離分析法を提案する。これは従来のポーラス電極やカラム電極では為し得なかった全電解セルの低容積化におけるブレークスルーに基づいている。細管を用いる高性能分離とハイスループットという利点を活かし,低容積全電解セルのアシストによって迅速かつ高感度な定量分析システムの構築するとともに,モノアミン類の高速オンライン分析を通して本システムを実証する。
|
研究成果の概要 |
本研究では,トラックエッチ膜フィルター電極を用いて,低容積の全電解アレーセルを開発した。本研究で提案する検出器をキャピラリーHPLCに適用したところ,カテコールアミンに対して検量線が不要な電量検出が可能であった。提案するセルを用いた二重電極検出では,低流量かつ低注入量で実施されるキャピラリーHPLCにおいて,ピークが広がることなしに,高い捕捉率を提供した。本研究では,提案するHPLCをマイクロダイアリシスサンプリングシステムと同期させ,自由行動下にあるマウスの脳内での神経伝達物質のリアルタイム測定を通してその有用性を実証した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果のもっとも大きな学術的意義は,これまで困難であった全電解アレーセルの低容積化に成功したことと,このような全電解セルがトラックエッチ膜フィルター電極を重ねるだけで容易に作製可能であることを示した点である。これにより,ごく微小量の測定試料を対象として低流量で実施されるキャピラリーHPLCにおいて,検量線不要な定量分析が可能となり,さらに二重電極検出において後段の電極からのビークが追加の広がり無しに検出できるようになった。これには,ピークの帰属に関する情報が含まれており,マイクロダイアリシスシステムと同期したHPLCにおいてその動作と有用性が実証された。
|