研究課題/領域番号 |
19K05598
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35020:高分子材料関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
鈴木 正浩 信州大学, 学術研究院繊維学系, 教授 (30334915)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 低分子ゲル化剤 / ゲル / 分子集合 / アミノ酸誘導体 / ナノファイバー / 超分子ハイドロゲル / L-リシン / L-アミノ酸 / ポリマーブレンド |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、L-アミノ酸系低分子ハイドロゲル化剤が形成する低分子ハイドロゲルの物性を向上させるために、種々の共有結合性高分子をブレンドし、新規ハイドロゲル材料の開発を目的とする。そして、高分子を低分子ハイドロゲル網目へ組み込むことによって、低分子ハイドロゲルの機械的特性や熱的特性等を向上でき、さらには、低分子ハイドロゲルの物性を高分子のブレンドによってコントロールできるような組み合わせを見出す。そのために、低分子ハイドロゲルの特性に及ぼす高分子の添加効果について詳細に検討する。
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研究成果の概要 |
本課題における研究、①低分子ゲルにおよぼす高分子の添加効果、②低分子ハイドロゲル化剤の高分子鎖への担持法の探究、③カルシウムイオンで誘起する低分子ハイドロゲル形成、および④スピリンとジクロフェナクを有するL-リシン型低分子ゲル化剤の形成する低分子ハイドロゲルから、酸をトリガーとした薬物放出系におよぼす高分子の添加効果について検討した。高分子の添加によって低分子ゲルの物性を変化させることができることがわかった。また、高分子へ低分子ゲル化剤セグメントを導入した化合物は、今までの低分子ゲルにない特性を示すことがわかった。さらに、室温で低分子ゲルを形成できる新規システムの開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低分子ハイドロゲルは、再生医療、ドラッグデリバリーなどへの応用が期待されている材料である(一部使われている)。しかしながら、幅広く利用される高分子ハイドロゲルに比べて物性面で劣る場合が多く、応用範囲が限られていた。本研究成果は、そのような低分子ゲルの弱点を高分子の添加という簡単な方法で克服できることを見出した。さらなる詳細な研究は必要であるが、一つの方向性を示すことができたと確信している。
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