研究課題/領域番号 |
19K05621
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35020:高分子材料関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
有光 晃二 東京理科大学, 理工学部先端化学科, 教授 (30293054)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 光反応性材料 / UV硬化 / 高感度 / 増殖反応 / 酸増殖剤 / 塩基臓側剤 / レジスト / 増幅 / カチオンUV硬化 / アニオンUV硬化 / 塩基増殖剤 / 酸増殖反応 / 塩基増殖反応 / 自己触媒反応 / 酸触媒 / 塩基触媒 / 超強酸 / エポキシ樹脂 / カチオン重合 / 自己触媒 / 触媒増殖反応 / フォトレジスト |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、まず初年度に、連鎖的に酸(または塩基)触媒を発生するような新規な有機化学反応(酸(または塩基)増殖反応)を探索し、溶液中・高分子固体中での分解挙動を調べ、様々な触媒種の発生が可能かどうか検証する。 初年度に酸増殖剤、塩基増殖剤の候補となる骨格が得られれば、触媒存在下では速やかに分解し、触媒が存在しなければ熱的に安定である化合物を目指して構造の最適化を行う。 上記で見出した酸(塩基)増殖剤と光酸(塩基)発生剤、酸(塩基)反応性樹脂を組み合わせて感光特性(感度、パターン解像性、硬化速度、硬化膜特性)の評価を行う。
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研究成果の概要 |
光により酸あるいは塩基を発生する化合物(光開始剤)と反応性樹脂を組み合わせると様々な光反応性材料の創製が可能である。これらはエレクトロニクス産業に必要不可欠な材料であり、さらなる高感度化が求められている。これらの材料の感度を向上させるために連鎖的に酸や塩基分子を発生する酸増殖剤あるいは塩基増殖剤を設計合成した。実際に、カチオンUV硬化材料やアニオンUV硬化材料に、開発した酸増殖剤や塩基増殖剤をそれぞれ添加すると飛躍的な硬化効率の向上が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
酸や塩基触媒を利用した光反応性材料はエレクトロニクス産業において重要な役割を担っており、生産効率を向上させるためにさらなる高感度化が求められている。連鎖的に酸や塩基を発生する酸増殖剤や塩基増殖剤を添加することで、材料の感度を大幅に向上させることができた。これにより、電子デバイスの製造速度が向上し、低コスト化に貢献することが期待できる。 また、連鎖的に酸あるいは塩基分子を生成する有機化学反応はこれまに知られておらず、学術的新規性が高い。さらにこれらの反応を光反応性材料に組み込んで、最初の光反応を増幅する試みは、学術的にも実学的にも極めて独創的であり、光反応性材料の研究に一石を投じる。
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