研究課題/領域番号 |
19K05622
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35020:高分子材料関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
北岡 賢 近畿大学, 工学部, 准教授 (50457602)
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研究分担者 |
信岡 かおる 大分大学, 理工学部, 准教授 (10398258)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | イオン液体 / 深共晶溶媒 / グリーンケミストリー / 生体親和性 / 生体物質 / 機能性食品 |
研究開始時の研究の概要 |
生体物質のみで構成されるイオン液体を開発する生体物質の中には、容易にアニオン、カチオンに変換できる物質が多く、その組み合わせによりイオン液体化するものが無数に存在する。生体物質のみでイオン液体を構成するメリットは次の三点である。①生体物質のみで構成されるため、「食べる」への安心感が高い。②有機の塩であるため、疎水性の細胞膜への透過性に優れるために体内吸収率が高い。③カチオン、アニオンそれぞれが機能を有するため、1種類で2つの機能を持つ。以上の観点から、申請研究は生体物質のみから構成されるイオン液体を複数種開発し、その物性、細胞毒性、細胞適合性を評価し、体内輸送法を検討する。
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研究成果の概要 |
生体物質のみで構成されるイオン液体を開発した。生体物質の中には、容易にアニオン、カチオンに変換できる物質が多く、その組み合わせによりイオン液体化するものが無数に存在する。本研究では、①GABA型イオン液体、②有機酸型イオン液体、③イオン液体の一種である深共晶溶媒へのGABA、有機酸の展開した研究を行った。これらイオン液体が組み合わせる生体物質の種類と比率により液体になりやすい条件を見出すことができた。また、それらイオン液体をHela細胞に添加した細胞親和性試験を行い、安全性を確認した研究を展開し、高機能性食品として応用可能であることを示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イオン液体は天然には存在しない完全な合成物である。本研究では、生体物質のみで構成されたイオン液体を提案する。アニオンとして、またはカチオンとして天然物質を利用た例は存在するが、その両方を天然物質で構成した例はほとんど報告されていない。本研究は、アニオン、カチオンともに生体物質で構成されるイオン液体を合成する学術的意義の高い研究である。また、2つの生体物質から塩を形成することで、体内吸収率が高くなるメリットを活かし、高機能性食品として展開する。申請研究で提案するイオン液体は、食品化学、医薬創薬に加え、有機合成化学など幅広い分野に波及する学術的に推進すべき重要な研究である。
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