研究課題/領域番号 |
19K05667
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分36020:エネルギー関連化学
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研究機関 | 工学院大学 (2022) 大阪大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
桑村 直人 工学院大学, 教育推進機構(公私立大学の部局等), 准教授 (80643791)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 金属錯体 / 水素発生 / 配位ポリマー / 硫黄架橋 / 電気化学 / 含硫アミノ酸 / 異種金属イオン / 異種金属錯体 / チオラト錯体 / キュバン / 水分解 |
研究開始時の研究の概要 |
水を分解して水素ガスと酸素ガスを効率的に得るには、水の酸化・還元触媒サイト間の電子移動エネルギーロスをゼロにしなければいけない。金属錯体触媒は、個々プロセスの性能は良いものの、過程間の電子移動が非効率なため、総合した水の完全分解系にはそのポテンシャルを発揮できていない。本研究では、効率的なエネルギー移動を推進する分子設計を確立し、金属錯体を用いた高効率な水の完全分解系の構築を目指す。
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研究成果の概要 |
高効率に水を分解して水素ガスと酸素ガスを得るには、水の酸化触媒と還元触媒の電子移動過程のエネルギーロスをゼロにしなければいけない。本研究では、逆電子/ホール移動をおさえつつ効率的なエネルギー移動を最大限獲得するための、“分子接合”の確立を目的として、触媒機能を有する金属錯体の連結様式を検討し、配位ポリマーを用いた高効率な水の完全分解系の構築を検討した。その結果、配位連結に関わる金属イオンの種類が、構造や触媒能に大きく影響を与えることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、有機合成を用いず、金属イオンの種類を変えることのみで、異なる立体構造と電子状態を生み出す「金属イオン先導型分子設計」を指針として、分子触媒を開発した。また、4種以上の金属イオンを含む前例のない分子系にチャレンジし、4種類の金属イオンを分子内にもつ分子性触媒の初めての例を示した。さらには、配位結合をつかった分子連結による水分解触媒の開発を初めて検討し、分子の最大限のポテンシャルを発揮させるための接合技術を開発し、これまでにない機能性材料の開発に着手した。
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