研究課題/領域番号 |
19K05689
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37010:生体関連化学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
奥 浩之 群馬大学, 大学院理工学府, 准教授 (20301749)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ペプチド / 検査キット / 抗体 / E型肝炎 / 感染症 / エピトープ / イノシシ / 群馬県太田市 / 抗体価 / ペプチド抗原 / 太田市 / 群馬県 / 高分子微粒子 / 抗体検出 / 遺伝子検出 / エピトープマッピング |
研究開始時の研究の概要 |
E型肝炎は、発展途上国において汚染された飲料水などが原因で発症するウイルス感染症と考えられてきた。しかし近年、先進国でも土着のE型肝炎ウイルスがあり、ブタ・イノシシなどを宿主とする人獣共通感染症であることが報告された。我が国でもブタやイノシシに広く蔓延しており、2010年の調査によって人口の5%(500万人)が感染既往者であると推定されたこと、患者報告が年々増加していることから注目を集めている。本申請では、これまでに行ってきた、合成ペプチドを用いたマラリアワクチン・検査キット・感染メカニズムに関する研究成果を生かして、E型肝炎ウイルスに応用し、化学的な視点から研究を実施する。
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研究成果の概要 |
我が国では2010年頃からHEV(E型肝炎ウイルス)によるE型肝炎の患者報告数が急増している。我々は太田市八王子丘陵と金山丘陵に生息するニホンイノシシのHEV感染状況のモニタリングやエピトープ配列の探索を目的として、ウイルス蛋白から設計したペプチド配列とイノシシ血清の反応性に着目することで検討を行った。特にORF2構造蛋白から設計したいくつかの短鎖ペプチドを用いて、1G(エチレングリコールジメタクリレート)と2G(ジエチレングリコールジメタクリレート)を用いた高分子微粒子材料を作成してラテックス凝集試験による抗体検出を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
E型肝炎は地球規模の感染症であり、WHOによると年間2,000万人の感染者と330万人の急性患者が発生し、およそ44,000人の死亡者数が推定されている。わが国でも患者報告数が急増しており、2019年は過去最高(493件)を記録。現在は、その他のA・B・C型ウイルス性肝炎と比較しても、最大の届出数を占めるようになっている。このように世界的に早急な対策が求められているが、E型肝炎ウイルスの効率的な培養が難しいため、感染や増殖メカニズムにも不明な点が多い。そこで我々は、これまでの合成ペプチドを用いたワクチン・検査キット・感染メカニズムの研究方法を生かして、化学的な視点から研究を実施した。
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