研究課題/領域番号 |
19K05726
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37020:生物分子化学関連
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研究機関 | 公益財団法人微生物化学研究会 |
研究代表者 |
竹内 倫文 公益財団法人微生物化学研究会, 微生物化学研究所, 研究員 (40516176)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ペプチド / エネルギー代謝 / 全合成 / 化学生物学 / 天然物 / 放線菌 / 阻害剤 / 作用機序解析 / 生理活性物質の探索 / 構造最適化 |
研究開始時の研究の概要 |
がんは,様々な遺伝子変異の蓄積によって解糖系やグルタミン代謝などのエネルギー代謝経路を変化させて生存・増殖を有利にする.近年がん細胞の代謝経路の変化が,正常細胞との差別化が期待できる重要な開発領域として注目されている.例えば、殆どのがん細胞では解糖系が亢進されている (ワーバーグ効果).したがって,エネルギー代謝を阻害する化合物は,がん特有の代謝経路を利用した抗がん剤の候補として期待される.本研究ではエネルギー代謝阻害剤の設計・開発を目指す.その作用機序を解明し,抗腫瘍活性を評価する.
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研究成果の概要 |
がんは様々な遺伝子変異の蓄積によって解糖系を亢進するなどエネルギー代謝経路を変化させて生存・増殖を有利にすることから,エネルギー代謝を阻害する化合物は,がん特有の代謝経路を利用した抗がん剤の候補として期待される.微生物化学研究所が所有する放線菌培養液ライブラリより,グルタミン代謝補償試験を用いグルタミン代謝を標的としうる化合物を探索した.探索の結果,グルタミン依存的に細胞毒性を示す培養液を見出した.本株培養液の抽出物を各種クロマトグラフィーで精製し,新規アシルジペプチド マイクロモノスポラミド Aを得た.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんは様々な遺伝子変異の蓄積によって解糖系を亢進するなどエネルギー代謝経路を変化させて生存・増殖を有利にすることから,エネルギー代謝を阻害する化合物は,がん特有の代謝経路を利用した抗がん剤の候補として期待される.これまでの,エネルギー代謝阻害化合物の探索研究からアシルジペプチド マイクロモノスポラミドAを見出しその構造を決定するとともに合成経路を確立した.
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