研究課題/領域番号 |
19K05731
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
中野 博文 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (50242897)
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研究分担者 |
左 一八 会津大学短期大学部, 食物栄養学科, 教授 (20260226)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | ウイルス感染阻害剤 / 日本脳炎 / ウロン酸 / 化合物ライブラリー / 糖質化学 / ウイルス感染阻害 / グルクロン酸 / 日本脳炎ウイルス / 硫酸化糖 / 感染阻害剤 / 化学合成 |
研究開始時の研究の概要 |
日本脳炎(JEV)に対する有効な治療薬は存在せず、患者に対しては対症療法が基本となっている。JEV感染地域の拡大とその高い致死率から、JEV感染の流行・拡散を防止し、罹患者の予後を改善するためにも、有効な抗JEV薬の開発が切望されている。本研究では、コンドロイチン硫酸 Eが、JEV感染阻害活性を示すことから、これ構成する糖の構造を基本に、硫酸基の数と結合位置の異なる低分子化合物をデザインし、マイクロ波による加熱を積極的に利用して化学合成し、有効な化合物を見いだすことを目的とする。これらの化合物は、JEVの宿主認識メカニズムの解明に重要であるとともに、抗JEV薬開発に繋がることが期待できる。
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研究成果の概要 |
現在までに日本脳炎の有効な治療薬は臨床で存在せず、日本脳炎ウイルス(JEV)に罹患した患者に対しては対症療法が基本となっている。JEV感染地域の拡大とその高い致死率から、JEV感染の流行・拡散を防止し、罹患者の予後を改善するためにも、有効な抗JEV薬の開発が切望されている。本研究では、コンドロイチン硫酸E(CS-E)が、JEV感染阻害活性を示すことから、二重結合あるいは硫酸基もつウロン酸、および、CS-Eの繰返二糖単位であるグルクロン酸と N-アセチルガラクトサミンのハイブリッド型ウロン酸を設計し、それらの合成とライブラリーの作成を行い、有効なJEV感染阻害活性を持つ化合物を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、CS-Eが、強力なJEV感染阻害活性を示すことから、CS-Eを構成するグルクロン酸、N-アセチルガラクトサミン構造を基本に、硫酸基結合数およびその結合位置の異なる低分子糖誘導体やそれらのハイブリッド型をデザインし、密閉反応装置を積極的に利用して化学合成し、有効なJEV感染阻害活性を有する化合物を探索・同定を行った。JEVの吸着を阻害する化合物は、JEVの宿主認識メカニズムの解明に重要であり、抗JEV薬開発に繋がるリード化合物につながる化合物を本研究期間内に見出すことができた。
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