研究課題/領域番号 |
19K05746
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
河村 達郎 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 研究員 (60528561)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | フェロトーシス / 酸化ストレス / がん / 活性酸素種 |
研究開始時の研究の概要 |
フェロトーシスは近年提唱された新しいタイプの細胞死であり、フェロトーシス制御機構の分子レベルでの解明は、がんの治療抵抗性克服のための極めて重要な課題である。本研究では、独自のフェロトーシス制御化合物“ferroxin”をツールとして用いたケミカルバイオロジー研究により、フェロトーシス制御に関わる未知の分子やシグナル伝達経路を明らかにし、新たながん治療戦略の提唱を目指す。
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研究実績の概要 |
フェロトーシスは鉄依存的な過酸化脂質の蓄積により引き起こされる新しいタイプの細胞死であり、フェロトーシス制御メカニズムの分子レベルでの理解はがんの治療抵抗性克服のための極めて重要な課題である。本研究では、研究代表者が最近見出した独自のフェロトーシス制御化合物“ferroxin”をツールとして用いたケミカルバイオロジー研究により、フェロトーシス制御に関わる未知の分子やシグナル伝達経路の解明と新たながん治療戦略の提唱を目的とした。初年度である本年度は、以下の2点に注力した。 1) ferroxinの結合タンパク質の解析:ferroxinの標的分子を同定するため、光親和型固定化法により作製したferroxinのアフィニティービーズを用い、プルダウンアッセイによりがん細胞の抽出液の中からferroxinの結合タンパク質の探索を行った。その結果、フェロトーシス制御に関わるferroxinの標的タンパク質の候補を見出した。 2) ferroxinがフェロトーシス制御タンパク質の発現レベルに与える影響の解析:ferroxinがフェロトーシスを制御するメカニズムを解明するため、ferroxinが既知のフェロトーシス制御タンパク質の発現量に与える影響をウェスタンブロット法により解析した。その結果、ferroxinはフェロトーシスとの関連が報告されたタンパク質の発現量を変化させること、その活性のパターンは既知のフェロトーシス制御化合物のものとは異なることを見出した。
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