研究課題/領域番号 |
19K05762
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38020:応用微生物学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 (2022) 筑波大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
安部 公博 国立感染症研究所, 治療薬・ワクチン開発研究センター, 主任研究官 (10748940)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 枯草菌 / バイオフィルム / セリンリコンビナーゼ / DNA組換え / 細胞分化 / serine recombinase / 部位特異的DNA組換え / 胞子形成 / recombinase / autoysin / membrane vesicle / 微生物集団 / 水平伝達 / 膜小胞 / 不均一性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、枯草菌をモデルとしたbiofilm形成メカニズムの解明を目指し、集団内の菌体ごとの役割分担 (細胞分化)を時系列的に解析する。これを達成するために、bacteriophage由来のserine recombinaseによる部位特異的DNA組換え反応を利用し、個々の菌体における細胞分化の変遷を情報としてゲノムDNA上に記録する技術 ”in vivoゲノム記録法(RIGR法; Recombinase-mediated In vivo Genomic Recording system)”を確立する。
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研究成果の概要 |
多くの細菌は、自然環境中ではバイオフィルムと呼ばれる微生物集団を形成して生活しており、集団内の各々の菌体が役割分担(機能分化)をすることが、バイオフィルムの形態形成や維持に重要であると考えられている。本研究は、枯草菌をモデルとして、バイオフィルム内の個々の細菌の機能分化状態をより詳しく解析できる手法「in vivo ゲノム記録法」の開発を目的とした。本研究の結果、枯草菌の特徴的な形質である、胞子形成細胞及びDNA受容細胞(自然形質転換細胞)へ分化したことをゲノムDNA上に記録・保持する枯草菌株を樹立できた。今後、本手法がバイオフィルムの解析に大きく貢献できると期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、バイオフィルム中の個々の細菌の分化状態データを各細菌ゲノムDNAを記録媒体として保存する”in vivo ゲノム記録法(RIGR法)"の技術的基盤を確立することである。本手法を用いることで、自然環境中の細菌の暮らしぶりをよりリアルに知ることができ、ヒトと微生物のより良い共生関係の構築に寄与すると考えられる。
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