研究課題/領域番号 |
19K05773
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38020:応用微生物学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
二神 泰基 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 准教授 (60512027)
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研究分担者 |
玉置 尚徳 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 教授 (20212045)
後藤 正利 佐賀大学, 農学部, 教授 (90274521)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 白麹菌 / クエン酸 / メチルトランスフェラーゼ / LaeA / クエン酸排出輸送体 / CexA / 転写制御 / エピジェネティクス / 固体培養 / 仕舞仕事 / デンプン分解酵素 / ヒストン脱アセチル化酵素 / サーチュイン / NAD+ / NrdA / Nrd1 / Seb1 / RNA結合タンパク質 / 二次代謝 / 転写終結 / α-アミラーゼ / 推定メチルトランスフェラーゼ / クエン酸輸送体 / アミラーゼ |
研究開始時の研究の概要 |
白麹菌は、焼酎の製造に用いられる麹菌である。米や大麦などの原料に含まれるデンプンを分解する糖質加水分解酵素を供給することに加えて、クエン酸を多量に生産する性質をあわせもつ。伝統的な焼酎用の麹造りでは、前半は温度を上げることで高アミラーゼ活性を引き出し、後半は温度を下げることでクエン酸生産を促す。しかし、この麹の品質を左右する温度管理が、どのような機構で麹菌の物質生産を制御しているのかについては解明されていない。本課題では、麹における物質生産の制御機構を解明するために実施する。
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研究成果の概要 |
焼酎製造に用いられる白麹菌Aspergillus luchuensis mut. kawachiiは、多量のクエン酸を分泌生産することができる。本研究では、白麹菌のクエン酸高生産機構においてクエン酸排出輸送体CexAが中心的な役割を担っていることを明らかにした。また、推定メチルトランスフェラーゼLaeAがcexA遺伝子の発現をエピジェネティックに制御することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
白麹菌が分泌生産するクエン酸は、焼酎製造において雑菌の増殖を防ぐ重要な役割がある。また、白麹菌と近縁のAspergillus nigerはクエン酸の工業生産に利用されている。本研究で解析した白麹菌のクエン酸排出輸送体CexAと推定メチルトランスフェラーゼLaeAに関する知見は、糸状菌によるクエン酸高生産機構の理解を深め、発酵プロセスの最適化および微生物育種に役立つと考えられる。
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