研究課題/領域番号 |
19K05777
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38020:応用微生物学関連
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
谷 修治 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (80405357)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 遺伝子発現制御 / 糸状菌 / 酵素生産 / 遺伝子発現 / 糖質加水分解酵素 / ClbR / Uge5 / dppIV / SrpkF / 情報伝達ネットワーク / Aspergillus aculeatus / タンパク質間相互作用 / セルラーゼ |
研究開始時の研究の概要 |
糸状菌が生産する有用酵素を利活用するには、種々の基質特異性を有す複数の酵素を包括的に高生産する技術を開発する必要がある。これまでに申請者は、A. aculeatusにおける多糖分解酵素生産を正に調節する新規制御因子を複数同定し、制御因子が複数の因子と相互作用して機能すること明らかにした。そこで本研究では、申請者らが同定した制御因子の相互作用因子を網羅的に探索し、同定した因子の機能を解明すると共に、同定した制御因子を機能改変し、種々の基質特異性を有す有用酵素の包括的な高生産技術を開発する事を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、セルラーゼ生産糸状菌Aspergillus aculeatusにおける糖質加水分解酵素遺伝子の発現機構を解明することを目的とし、特に我々が同定した4種の新規制御因子(ClbR, Uge5, DppIV, SrpkF)の作用機序を解析した。これまでに転写因子ClbRが転写を活性化する部位の限定、UDP-glucose 4-epimerase活性を有すUge5がセルロース分解酵素だけでなくマンナン分解酵素の遺伝子発現制御に関わること、DppIVのジペプチジル活性がセルラーゼ遺伝子の発現制御に関わること、SrpkFの推定リン酸化ドメインの改変により酵素発現量が亢進されることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物細胞壁を構成する多糖を酵素により分解し、得られた糖から有用物質を生産する技術は、持続可能な社会基盤を構築することに資する技術として注目されている。この技術革新に向けて改善すべき課題の一つに酵素生産コストの削減があげられる。本研究でたんぱく質リン酸化酵素の機能を改変することで、酵素生産を誘導するための物質がない条件化でも酵素生産を促進することを可能にした。本研究成果は、酵素生産コスト削減に資するものである。
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