研究課題/領域番号 |
19K05793
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38020:応用微生物学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松見 理恵 九州大学, 農学研究院, 准教授 (90397597)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 口腔細菌 / 遺伝子操作系 / 超好熱菌 / アーキア / トキシン-アンチトキシンシステム / TAシステム / トキシン / アンチトキシン / CRISPR-Casシステム / 細菌 / 常在細菌叢 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の研究から、口腔状態に応じて口腔内の常在細菌叢が異なり、健康な口腔にはある特定の健康細菌群が優位に存在し、ネットワークを形成していることが分かってきた。本研究では、口腔健康細菌群の機能を明らかにするため、まず検証手段である口腔健康細菌群のための遺伝子操作系の構築を行う。そして、共培養によるトランスクリプトーム解析、および近縁種でありながら病原性をもつ細菌種とのゲノム比較を行い、口腔の健康維持に寄与すると推定される候補遺伝子を抽出し、遺伝子操作系を用いてそれらの寄与を遺伝学的に評価する。健康細菌群の機能解明により、科学的根拠に基づいた積極的な口腔予防システムの確立に繋げていくことを目指す。
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研究成果の概要 |
「口腔健康細菌群」の遺伝子機能解明に必要な遺伝子操作系の構築に超好熱性アーキアのトキシン-アンチトキシン(TA)システムの利用を考え、本システムの基本的な毒性を評価した。超好熱性アーキア由来のTAシステムについてトキシン遺伝子を大腸菌内で発現誘導させることにより、トキシンの毒性の有無を評価した。その結果、トキシンの多くが大腸菌に対し強い毒性を示した。またオペロンを構成しているアンチトキシンのほとんどがこれらトキシンの毒性を中和した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、超好熱性アーキアのTAシステムが中温性の細菌である大腸菌において機能していることを証明した。今後、本TAシステムを用いて口腔内の健康維持に重要と考えられている細菌群(口腔健康細菌群)の遺伝子操作系の構築し、遺伝子機能を解明することにより口腔予防システムの確立につなげていきたい。
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