研究課題/領域番号 |
19K05808
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
鈴木 智大 宇都宮大学, バイオサイエンス教育研究センター, 准教授 (10649601)
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研究分担者 |
前川 文彦 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康研究センター, 主任研究員 (40382866)
浅川 倫宏 東海大学, 海洋学部, 准教授 (80571257)
崔 宰熏 静岡大学, 農学部, 准教授 (40731633)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | スギヒラタケ / 急性脳症 / きのこ / プロテアーゼ / キノコ / 毒性物質 / 毒物質 / プロテアーゼ活性 |
研究開始時の研究の概要 |
スギヒラタケは食用とされていましたが、摂取者に原因不明の急性脳症が相次ぎ、現在もその毒性メカニズムは不明のままです。申請者らは複数の毒成分が、スギヒラタケによる急性脳症の発症機構に関与するという以下の仮説を立てています。本研究ではこの説を立証するだけでなく、この毒性物質の新規なタンパク質分解活性に着目することで、治療・予防への道筋を切り開くとともに新たな酵素としての応用展開を目指します。
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研究成果の概要 |
我々は現在までにスギヒラタケの急性脳症に関して複数の物質(それぞれB3、PPL、PAと命名)が毒性に関与するという仮説を立てているが、本研究では、これら複数の物質がマウス脳内にアポトーシスを引き起こしていることを明らかにした。さらに、PPLと混合するとプロテアーゼ活性を発現する候補タンパク質を決定し、その異種発現系の構築に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、2つの高分子が複合体を形成することによって基質特異性が全く無いプロテアーゼ活性が現れる酵素は前例が無い。本酵素は酵素学における科学的価値だけでなく、食品中のタンパク質を無作為に分解し、機能性物質の精製・分離を容易にするなど、様々な応用の可能性を秘めており、新たな酵素の創出も期待できる。
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