研究課題/領域番号 |
19K05815
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
野澤 彰 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 准教授 (30432800)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | チャネル / 無細胞タンパク質合成法 / コムギ無細胞系 / 脂質平面膜法 / ナトリウムチャネル / クロライドチャネル / コムギ無細胞タンパク質合成系 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、コムギ無細胞系を基盤とした電気生理学的手法によるin vitroでのイオンチャネルタンパク質活性阻害剤評価系を構築することを目的として研究を行う。リポソーム添加型コムギ無細胞タンパク質合成法によりリポソーム膜上に イオンチャネルタンパク質を合成し、脂質平面膜法により合成したイオンチャネル1分子の 輸送活性を測定する技術を構築する。平面膜とプロテオリポソームの膜融合法や使用する脂質を検討することにより効率的な測定系の構築を目指す。構築した測定系を利用して阻害剤による活性阻害を効率的に評価可能な系の構築を行う。
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研究成果の概要 |
無細胞系を利用してチャネルタンパク質を合成し、脂質平面膜法により活性を検出する、完全in vitroのチャネル解析系の構築に成功した。ヒトのナトリウムチャネルであるNav1.7とクロライドチャネルであるGABAARをモデルタンパク質として用い無細胞系による合成法を検討し、Nanion Technology社のOrbit miniを利用して活性の検出に成功した。また、この系を利用して阻害剤の効果を確認することにも成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人工的にタンパク質を合成する合成法と、人工脂質平面膜上にタンパク質を再構成し活性を測定する方法を組み合わせることで、膜輸送体タンパク質の一つであるチャネルタンパク質の基質輸送活性を、完全に人工的な実験系で構築することに成功した。この系は単一のタンパク質の活性を解析できることから、生体内では困難な単一タンパク質の活性評価が可能になる。また、この系で阻害剤の効果も検出できたことから、阻害剤の評価系としても利用可能である。
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