研究課題/領域番号 |
19K05825
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
高梨 功次郎 信州大学, 学術研究院理学系, 准教授 (10632119)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | シコニン / アシル基転移酵素 / アルカニン / ムラサキ / 二次代謝産物 |
研究開始時の研究の概要 |
薬用植物ムラサキが生産する脂溶性二次代謝産物のシコニン誘導体は高い生理活性を有する。このシコニン生合成経路の全容は明らかになっていない。我々は最近、シコニン誘導体生合成経路の最終反応段階であるアセチル化反応を触媒するアシル基転移酵素 (LeOAT) を世界に先駆けて見出した。本研究では LeOAT の機能解析を行うことで、長らく未解明であったシコニン生合成経路を解明する。
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研究成果の概要 |
薬用植物ムラサキの根は紫根と呼ばれ、創傷治癒促進活性を有する。本研究ではこの薬効の主活性成分であるアセチルシコニンを生成する酵素LeSAT1を見出した。LeSAT1はシコニンにアセチル基を付加する酵素である。さらに本研究では、シコニンの鏡像異性体であるアルカニンにアセチル基を付加するLeAAT1も見出し、LeSAT1と合わせてその特性を解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ムラサキを含むムラサキ科植物の数種は多様なシコニン・アルカニン誘導体を生産する。その種類と組成は種ごとに異なり、主にアシル基の構造の違いによる多様性が大きい。本研究において、アシル基を付加する酵素を見出したことから、本酵素のムラサキ科植物におけるオルソログを取得することが出来れば、多様なシコニン・アルカニン誘導体を創出するための基盤を構築することが出来る。
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