研究課題/領域番号 |
19K05841
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38040:生物有機化学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
増田 裕一 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (90617755)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 環状ペプチド / 抗菌活性 / 全合成 / βヒドロキシアミノ酸 / ペプチド合成 / 固相合成 / 三次元構造 / 核磁気共鳴 / 構造活性相関 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、抗生物質hypeptinの特殊な環状構造およびアミノ酸残基が、三次元構造形成および標的分子認識においてどのような役割を果たしているかを、原子レベルで解明することを目的としている。具体的には、hypeptinの全合成を行い、その三次元構造を核磁気共鳴(NMR)により解析するとともに、菌体から単離したlipid IIとhypetinの結合様式をNMRにより解析する。さらに、類縁体を合成して三次元構造と活性の関係を調べることにより、環状デプシペプチド構造およびβヒドロキシアミノ酸の機能を明らかにする。
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研究成果の概要 |
抗菌環状ペプチドhypeptinの作用機序解明に用いる化合物供給を目的として、hypeptinの全合成研究を行った。 hypeptinのペプチド鎖伸長と環化反応の条件を検討するため、βヒドロキシ基を含まないアミノ酸で構成される構造単純化類縁体を合成した。次に、hypeptinの全合成に用いるβヒドロキシアミノ酸を立体選択的に合成した。合成したβヒドロキシアミノ酸を含む8つのアミノ酸を固相法により伸長し、得られた鎖状ペプチドを液相で環化させた後に、側鎖保護基の除去を試みたが、βヒドロキシ基の保護に用いたベンジル基の除去が困難であることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
hypeptinは、ペプチドグリカン前駆体を認識して結合し、細菌の細胞壁合成を阻害することから、耐性菌ができにくい。その作用機序の解明には、hypeptinの量的供給および誘導体化が不可欠であることから、その合成法の確立が急務の課題となっている。 本研究では、hypeptinの単純化類縁体の合成を行うことにより、ペプチド鎖伸長および環化反応の最適条件を確立した。βヒドロキシアミノ酸は様々な天然由来生物活性物質に含まれていることから、本研究で確立した合成法が役立てられることが期待できる。
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