研究課題/領域番号 |
19K05846
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38040:生物有機化学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
柳田 亮 香川大学, 農学部, 准教授 (10598121)
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研究分担者 |
川浪 康弘 香川大学, 農学部, 教授 (30169742)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | プロテインキナーゼC / 構造活性相関 / 分子動力学シミュレーション / CH-O水素結合 / 炎症 / 発がんプロモーション / 天然物 |
研究開始時の研究の概要 |
サンゴジュ由来のvibsanin Aは,発がん促進物質の標的であるプロテインキナーゼC (PKC) を活性化するにもかかわらず,発がん促進物質と対照的な抗炎症誘導活性を示すユニークな天然物である.本研究では,サンゴジュに含まれるvibsanin A類縁体と合成誘導体の生物活性を評価し,vibsanin Aの抗炎症誘導活性に重要な構造とその作用機序を明らかにすることを目的としている.
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研究成果の概要 |
サンゴジュ由来のPKCリガンド・vibsanin Aが、これまで知られている中で最もPKCα-C1A/δ-C1Bドメイン結合選択性を持つことを明らかにした。分子動力学シミュレーションでは、vibsanin AとPKCとの結合様式を予測し、vibsanin AとC1ドメインとのCH-O相互作用が結合に関与している可能性を提示した。 また、vibsanin Aの低い化学的安定性が酸化され易さに起因していることをLC-MS解析により示した。7員環vibsanin類のvibsanin Cの5,10-di-epi型異性体がPKCリガンドとしての潜在性を持つことを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Vibsanin AのPKC結合活性と化学的安定性についての基礎的な知見は、今後vibsaninの作用機序解析や誘導体開発を行ううえでの基盤となる。PKC活性化剤はがん、アルツハイマー病、HIV感染などの治療薬候補として研究が行われており、vibsanin類やその誘導体・アナログはこういった疾患に対する治療薬開発のリードとして有望である。
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