研究課題/領域番号 |
19K05852
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38040:生物有機化学関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
瀬戸 義哉 明治大学, 農学部, 専任准教授 (40620282)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ストリゴラクトン / 根寄生植物 / Striga asiatica / Orobanche minor / 受容体 / Striga hermonthica / 加水分解酵素 / HTL |
研究開始時の研究の概要 |
根寄生植物はアフリカなどの農地において甚大な被害をもたらしている。根寄生植物は、食いつく相手となる植物の根から放出されるストリゴラクトン(SL)と名付けられた化合物によって宿主の存在を認識して発芽する。その際、SLに対して、極めて高い感受性を獲得することにより、宿主となる植物を効率的に見出すことを可能としている。本研究では、根寄生植物におけるSL受容体が如何にして超高感度にSLを認識しているのか、その分子メカニズムの解明に挑戦する。
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研究成果の概要 |
ハマウツボ科の根寄生雑草は、宿主の根から分泌されるストリゴラクトン(SL)分子を高感度に認識することで発芽し、宿主に寄生する。根寄生植物のうち、Striga hermonthicaでは、SL受容体が多数存在することが報告されており、特にそのうちの1つであるShHTL7はSLに対する感受性が極めて高い。本研究では、この高感受性のメカニズムを解明することを最終的な目的とした。感受性の要因を明らかにする目的で、これまでSL受容体の同定がなされていなかったS. asiaticaとOrobanche minorからSL受容体を同定することに成功し、感受性に関与すると思われる候補アミノ酸を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、これまでSL受容体が同定されていなかった2種の根寄生植物から、SL受容体を同定することに成功した。いずれの種においても、SLに対する感受性が高い受容体を1つずつ同定することができており、今後、これらのアミノ酸配列を感受性が高くない受容体のアミノ酸配列と比較することにより、感受性を制御するメカニズムの理解につながることが期待される。
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