研究課題/領域番号 |
19K05856
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38040:生物有機化学関連
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研究機関 | 公益財団法人サントリー生命科学財団 |
研究代表者 |
村田 純 公益財団法人サントリー生命科学財団, 生物有機科学研究所・統合生体分子機能研究部, 主席研究員 (90500794)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 植物間相互作用 / 根分泌物 / 根圏微生物 / 植物ー微生物相互作用 / 根圏環境適応 / 生理活性因子 / 植物生長 / メタボローム解析 |
研究開始時の研究の概要 |
植物の根圏土壌には植物生長を促進あるいは抑制する活性を持つ多様な微生物が存在する。しかしこれまでの研究は土壌微生物と植物の1対1の関係にのみ着目しており、土壌微生物の影響を受けた植物と隣接する植物との間に何らかの植物間相互作用があるのか殆ど明らかにされていない。我々は土壌微生物と植物複数個体を共培養した場合、植物個体間の根分泌物が植物生育に重要なことを見出した。そこで植物の根分泌物を網羅的に解析し、植物生育に重要な因子を同定することを目指している。
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研究成果の概要 |
根分泌物中にあると予想される「植物生長低減抑制活性」の精製と同定に向けて、まず主根伸長を指標に、活性を検出するバイオアッセイ系を構築した。続いて同活性の多段階分画を行い、バイオアッセイにより活性画分を探索した。さらに活性画分に含まれる化合物をLC-MSおよびGC-MSにより分析した。その結果、複数の活性候補化合物を見出し、そのうち2種類については詳細な構造情報を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物と土壌微生物の相互作用に関する研究の多くが、植物1個体を観察対象にして微生物との相互作用に着目してきた。本研究によって、土壌微生物の作用を受けた植物の複数個体間において隣接個体の生長を支える新しい相互作用があること、同活性が根分泌物に含まれること、さらに同活性を示す候補化合物が絞られた。今後同活性化合物が同定されれば、植物の「群れ」として振る舞い・生存戦略を分子レベルで解明するための重要な知見となることが期待される。
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