研究課題/領域番号 |
19K05866
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
乾 博 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 客員研究員 (20193568)
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研究分担者 |
原田 直樹 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (00529141)
乾 隆 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (80352912)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | クルクミン / Gタンパク質共役型受容体 / インクレチンホルモン / GLP-1 / 機能性食品成分 / GPR55 / GPR97 / 構造活性相関 / グルココルチコイド / GPCR / 食品成分 / 2型糖尿病 / 膵β細胞 / 食品因子 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでに食品成分で活性化されるGPCRを複数見出している。本研究では、糖尿病予防・改善効果が期待される食品因子とGPCRの組み合わせに着目して検討する。また、GPCRであるグルカゴン受容体の機能を抑制して糖尿病を予防する食品因子の検索も行う。本研究の成果は、GPCRに関連した2型糖尿病の予防・改善に関する研究基盤の構築と、科学的エビデンスを有する機能性食品成分の提供に繋がることが期待される。
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研究成果の概要 |
食品成分の機能性を発揮する作用機序を明らかにする上で、その標的となる因子を同定することは重要な課題である。本研究では、食品成分によるGタンパク質共役型受容体の活性化について検討し、構造活性相関や活性化メカニズム、さらに生理作用における役割について評価を行った。その結果、GPR55およびGPR97が食品成分クルクミンの標的分子となること、さらに両受容体の活性化におけるクルクミンの構造活性相関を明らかにし、GPR55についてはインクレチンホルモン分泌による抗糖尿病への関与という生理的意義についても見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
機能性食品成分を用いた健康社会の実現のために、食品成分の効果が現れるための分子機構を知ることは重要な課題となっている。本研究では、ターメリックに含まれる機能性食品成分であるクルクミンが、Gタンパク質共役型受容体ファミリーの一員であるGPR55とGPR97を活性化させることで機能性を発揮する機構が存在することを見出した。GPR55の活性化機構については、クルクミンの抗糖尿病作用に関与すると考えられた。
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