研究課題/領域番号 |
19K05868
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
|
研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
大石 祐一 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (00313073)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 紫外線 / 皮膚 / 肝臓 / コレステロール / 脂質代謝 / リピドミクス / 臓器間ネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、「紫外線被曝が、臓器間ネットワークを介して各臓器にどのような影響を与え、メタボリックシンドロームに関わっているのか」という学術的「問い」に対して、皮膚への紫外線被曝が肝臓や脂肪組織のホルモン、サイトカインなどのタンパク質、アミノ酸代謝に影響を与えることを明らかにしてきた。本研究では、「紫外線の皮膚への被曝が皮膚、肝臓、脂肪組織における脂質代謝にどのような影響を与えるのかをリピドミクスを用いて明らかにし、またその変動のメカニズムを解明」することを目的とした。
|
研究成果の概要 |
皮膚への紫外線被曝が皮膚、肝臓、脂肪組織の脂質代謝にどのような影響を与えるのかを明らかにすることを目的とした。紫外線照射は、肝臓でのドコサヘキサエン酸を含むトリアシルグリセロールを増加させる傾向があった。脂肪酸合成に関わるACACA、β酸化に関わるCPT1AのmRNA量は増加傾向を示した。肝臓コレステロール合成酵素のmRNA量は増加、異化酵素は減少を示したが、肝臓コレステロール量には変化はなかった。以上より、紫外線は肝臓の脂質代謝にも大きな影響を与えることが分かった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究代表者は、「紫外線被曝が、皮膚だけでなく、臓器間ネットワークを介して各臓器にどのような影響を与え、メタボリックシンドロームに関わっているのか」を解決しようとしている。今回の研究結果は、紫外線の被曝は肝臓に影響を与え、コレステロール代謝、脂質代謝さらにはインスリン成長因子-I産生に大きな影響を与えることを明らかにした。このことは、紫外線の被曝がメタボリックシンドローム等に影響を与えることを明らかにし、栄養の面や医学の面から危険因子の軽減、あるいは健康を維持するかを提案することができたと考えている。
|