研究課題/領域番号 |
19K05874
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
木村 俊之 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 高度分析研究センター, 主席研究員 (70355303)
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研究分担者 |
仲川 清隆 東北大学, 農学研究科, 教授 (80361145)
山岸 賢治 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品研究部門, 上級研究員 (80355304)
高須 蒼生 岐阜薬科大学, 薬学部, 助教 (60908458)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 1-デオキシノジリマイシン / アザ糖 / 安全性 / 安定同位体ラベル / 長期投与 / DNJ / 動態、吸収 / 安定同位体ラベル化 / 吸収・代謝 / 組織蓄積 / ラベル化 |
研究開始時の研究の概要 |
アザ糖(イミノ糖)である1-デオキシノジリマイシン(DNJ)は桑葉や大豆発酵食品などに含まれ、強力なαグルコシダーゼ阻害作用を有し、糖尿病予防、治癒効果を有する食品成分として期待されている。DNJが機能性食材として活用されるためには安全性と効能発現メカニズムを科学的に検証する必要があるが、安全性の研究はほとんど行われていない。これまでの研究によりDNJの一部は体内に吸収され、速やかに尿中に排出されるが、組織にも移行することが分かっている。このため、本研究ではDNJの長期摂取における組織蓄積と代謝の解析を行い、安全性の評価を行う。
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研究成果の概要 |
アザ糖である1-デオキシノジリマイシン(DNJ)は桑葉や大豆発酵食品などに含まれ消化管でαグルコシダーゼ阻害を示すことにより、食後の血糖値上昇を抑制する。DNJを機能性食材として展開するためには科学的な安全性の検証が必要である。 本課題において、高純度安定同位体15Nラベル化DNJを用い、ラットを用い単回投与試験を行った結果、8割以上のDNJが尿とフンから回収された。血糖値上昇抑制の有効性を示す通常の摂取量では組織への移行はないことが確認された。また、ラットを用いた3ヶ月の15Nラベル化DNJ長期間投与での組織蓄積の試験を行った。これらについて、2022年度中の報文化を予定している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1-デオキシノジリマイシン(DNJ)は桑葉や大豆発酵食品などに含まれる天然の機能性成分であり、食後の血糖値の上昇を抑制する。2018年度に機能性表示食品の関与成分として表示が認められたことから、DNJの機能性食品は現在、市場販売されており、今後さらに商品が出てくると思われる。DNJはある程度体内に吸収されるが、その後の排出や組織への蓄積や影響はほとんど研究知見がない。このため、DNJの安全性と機能性メカニズムを解明することで国民に安心して提供できることが期待される。これにより、糖尿病の予防する食事の提言が可能となる。
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