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納豆菌を用いた鶏腸内に生息するカンピロバクター駆逐と腸内フローラへの影響

研究課題

研究課題/領域番号 19K05910
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分38050:食品科学関連
研究機関椙山女学園大学

研究代表者

門屋 亨介  椙山女学園大学, 生活科学部, 准教授 (10624942)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードカンピロバクター / 納豆菌 / 抗菌活性 / 腸内細菌叢 / プロバイオティクス / 抗菌活性物質 / 増殖抑制物質 / 増殖抑制 / 枯草菌 / 食品微生物 / 生菌剤 / 腸内フローラ
研究開始時の研究の概要

次の研究課題に取り組むことによって諸問題を解決し、鶏肉フードチェーン内からカンピロバクター食中毒を撲滅し、食の安全を目指す。①数多く存在する納豆菌の中からC. jejuniに対して高い増殖抑制効果をもつ菌株を探索する。高い増殖抑制効果を持つ菌の要因を明らかにする。②納豆菌の投与が、鶏腸管内でC. jejuniに対して効果的か検討する。③増殖抑制効果の高い納豆菌を鶏に添加したときの腸内フローラの変化を経時的に観察し、腸内フローラ構造の変化と鶏生体への影響を測定する。

研究成果の概要

本研究では、納豆菌が持つカンピロバクターに対する抗菌効果は株により効果が異なることを明らかにした。抗菌効果は強度と安定性の2点で判定を行ったが、株により効果は異なっていた。この結果は、抗菌物質(効果)が納豆菌株により異なっていると考えられた。さらに、抗菌効果の高い納豆菌株をマウスに与えたところ、腸内のカンピロバクターに対する抗菌効果が確認された。また、納豆菌摂食前と後では、腸内細菌叢は大きく変化していた。しかし、マウス健康に影響は無かった。これらの結果は、納豆菌の中には腸内カンピロバクターに対し効果的な抗菌効果を示す株が存在する可能性を示唆している。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒトに対する健康食品として広く知られている納豆菌と畜産業界で長年用いてきた生菌剤に対して、新しい知見・技術開発を提示した。これまでに生菌剤として納豆菌を用いた研究は幾つかあるが、増殖抑制効果の高い納豆菌種の選別や増殖抑制効果の比較、腸内での効果、投与/非投与状態での腸内フローラを明示した例はなかった。
本研究では、カンピロバクター属菌に対して効果の高い納豆菌の選抜だけでなく、腸内での抗菌効果や投与による腸内細菌叢への影響を調べた。その結果、ある種の納豆菌は腸内のカンピロバクター属菌の増殖を特異的に抑制するが、実験動物健康へは影響しないことを示した。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 納豆菌株間でのCampylobacter jejuni に対する抗菌活性比較2023

    • 著者名/発表者名
      門屋 亨介、川嶋 琴音、二階堂 朱華、安田 侑加
    • 学会等名
      第96回 日本細菌学会総会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 納豆菌を用いたCampylobacter属菌の増殖抑制効果の検討2022

    • 著者名/発表者名
      門屋 亨介、加藤 芹奈、杉本 奈菜子
    • 学会等名
      第95回 日本細菌学会総会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 納豆菌を用いたカンピロバクター属菌の増殖抑制効果の検討2021

    • 著者名/発表者名
      門屋 亨介、池谷 美有、金田 里穂
    • 学会等名
      第94回 日本細菌学会総会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 納豆菌を用いたCampylobacter jejuni増殖抑制効果の検討2020

    • 著者名/発表者名
      門屋 亨介、池谷 美有、金田 理穂
    • 学会等名
      2020 年度グラム陽性細菌ゲノム機能会議
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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