研究課題/領域番号 |
19K05923
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 (2021-2022) 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所 (2019-2020) |
研究代表者 |
中西 裕美子 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 研究員 (10614274)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 代謝物 / 腸内細菌 / 性差 / 動脈硬化 / 性別 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では無菌マウス、SPFマウス、コンベンショナルマウスの腸内細菌と代謝物の性差の違いを明らかにする。また、腸内細菌由来の代謝物を元に産生され動脈硬化を誘発するTrimethylamine oxide産生における性差の影響について、動脈硬化モデルであるApoEノックアウトマウスを用いて腸内細菌叢と代謝物の変化が疾患に与える影響について明らかにする。さらに、ヒト検体を用いてヒトでの腸内細菌叢と代謝物の性差における違いについても明らかにする。
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研究成果の概要 |
腸内細菌叢と代謝物を組み合わせて性差の違いを評価した解析はほとんど報告されていないため、本研究ではマウス、及び、ヒト検体を用いて腸内細菌叢と代謝物の性差に解析を行った。その結果、ヒト試験において動脈硬化のリスクとなるトリメチルアミンの産生が男女差で異なること、また産生にかかる腸内細菌との関係が男女間で異なることを発見した。また、マウス試験においては胆汁酸産生に男女間で差があることを発見した。興味深いことに、ヒト試験とマウス試験の結果両方で、オスで代謝物と腸内細菌の関連性が強く出ている結果であった。さらなる解析は必要であるが、腸内細菌叢と代謝物との関連性が男女間で異なる可能性も考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト研究において、性別は交絡因子として扱われ、マウス試験では基本的に雌雄どちらかにそろえて実験を行う。本研究で発見した代謝物は性差による生理的な違いも反映しているが、代謝の過程で腸内細菌が関与することから腸内細菌叢の性差の違いも反映していることが予測された。また、本研究ではオスで代謝物と腸内細菌の関連性が強く出ている結果であったことから、性差特有の腸内細菌が特定の代謝の役割を果たす可能性も考えられ、腸内細菌が関わる疾患、もしくは健康増進を評価する上で本研究の結果は重要な知見となると予測される。
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