研究課題/領域番号 |
19K05929
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
薮田 行哲 鳥取大学, 農学部, 准教授 (00379562)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ビタミンB12 / 酸化ストレス / 活性酸素種 / 線虫 / レドックス / 酸化的ストレス / 活性酸素 |
研究開始時の研究の概要 |
線虫(Caenorhabditis elegans)も我々哺乳類と同様にビタミンB12を生育に要求し、その欠乏はレドックス制御の破綻を引き起こすがその詳細な分子機構は不明である。しかし、生体内でビタミンB12はメチオニン合成酵素とメチルマロニル-CoAムターゼの補酵素として機能することから、これらのうちいずれかあるいは両方の機能不全がそれに関与すると思われた。そこで、これらの経路を個々にあるいは両方抑制した線虫を調製し、どちらの経路がレドックスバランスの崩壊に関与しているかを特定し、その分子メカニズムを解明する。
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研究成果の概要 |
種々の遺伝子破壊線虫(Caenorhabditis elegans)を用いてビタミンB12(B12)欠乏による酸化的ストレスの誘導メカニズムについて解析した。その結果、メチルマロニルCoA代謝の機能不全が酸化ストレスの誘導に関わっている事が明らかになった。ミトコンドリアは主要な活性酸素種の生成源であるためここに着目し、ATPレベルとミトコンドリアゲノムの定量を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食品中のビタミンB12(B12)を吸収するためにはタンパク質の消化が必要であるが、高齢者では胃酸分泌の低下により消化力が低下していることからB12欠乏症が多発する。我々の研究により線虫においてB12の不足は酸化的ストレスを引き起こし、それはミトコンドリアの機能低下が関わっている事が示唆された。近年ミトコンドリアの機能低下は多くの疾病に関わっている事が報告されていることから、B12欠乏に伴うミトコンドリアの機能低下のメカニズムを明らかにすることで、超高齢化社会に突入した我が国では高齢者のQOLの向上や健康寿命の延長に寄与できる。
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