研究課題/領域番号 |
19K05935
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 松本大学 |
研究代表者 |
高木 勝広 松本大学, 大学院 健康科学研究科, 教授 (80279562)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | インスリン / イソチオシアネート / クルクミン / ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ / シグナル伝達経路 / スルフォラファン / PEPCK遺伝子 / 血糖低下作用 / 食品成分 |
研究開始時の研究の概要 |
平成 29 年国民健康・栄養調査によると、糖尿病が強く疑われる人は、1,500 万人と推定されている。これは、国民の約 7人に1人にあたるため、公衆衛生上大きな課題となっている。糖尿病の原因は、肥満によるインスリン抵抗性(インスリンが効きにくい状態)にあると考えられる。 我々は、インスリン作用を模倣する様々な食品成分から検索し、血糖低下作用を示す最も有効な化合物を同定し、糖尿病の発症予防に貢献する機能性食品を提示したい。さらに、様々なデータより血糖低下作用を示す化合物の構造上の特異性を同定し、将来的には糖尿病治療薬の創出にも貢献したいと考えている。
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研究成果の概要 |
インスリンは、肝で糖新生系酵素 phosphoenolpyruvate carboxykinase をコードする遺伝子の転写を抑制することにより血糖低下に寄与している。本研究目的は、唯一の血糖低下ホルモンであるインスリンの作用を模倣する食品由来の低分子化合物を自然界から見つけ出し、分子生物学的手法を用いて作用機構を解明することである。私どもは、ブロッコリーの成分でイソチオシアネート類のスルフォラファンや、ウコンの成分でポリフェノール類のクルクミンが PEPCK 遺伝子の発現誘導を抑制することを明らかにした。さらに、それらの食品成分による PEPCK 遺伝子の発現抑制メカニズムを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在までに、わさびの辛み成分でイソチオシアネート化合物である 6-MSITC が、ラット初代培養肝細胞においてPEPCK 遺伝子の発現抑制を示してきた。さらに今回、スルフォラファンによる血糖低下作用を科学的に証明することができれば、血糖低下作用を有する化学構造の特異性を論じることができる。 インスリン以外の生理活性物質、特に食品成分によって、生体内の PEPCK 遺伝子の発現を抑制できれば、血糖低下が生じると期待できる。そうすれば、糖尿病患者の治療や発症の予防になることに加え、生活習慣病をもたらすメタボリックシンドロームの原因である肥満をも予防できると思われ、その社会的意義は計り知れない。
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