研究課題/領域番号 |
19K05947
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38060:応用分子細胞生物学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
河嵜 麻実 新潟大学, 医歯学系, 特任講師 (10609358)
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研究分担者 |
五十嵐 道弘 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50193173)
中津 史 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50360607)
武内 恒成 愛知医科大学, 医学部, 教授 (90206946)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 成長円錐 / 膜動態 / イノシトールリン脂質 |
研究開始時の研究の概要 |
成長円錐とは、神経軸索先端に形成される運動性の高い構造体で、細胞膜伸展と細胞骨格形 成を繰り返すことで軸索を伸ばす役割を担う。本研究では、小胞体と細胞膜の接触部位における脂質交換輸送を担う分子群や、細胞膜イノシトールリン脂質制御分子群による神経成長制御機構を明らかにする。本研究成果により、メンブレンコンタクトにおける脂質輸送と代謝系が密に連動した新しい神経成長制御機構の解明が大きく期待される。
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研究成果の概要 |
近年、脂質合成の場である小胞体が、細胞膜や他のオルガネラに近接して“膜接触部位”と呼ばれる領域を形成し、そこが脂質輸送の場となっていることが分かってきました。しかし、この膜接触部位を介した脂質制御の生理機能はほとんど明らかになっていません。本研究では、脂質を制御するオキシステロール結合タンパク質(ORP)ファミリーのうち機能未知であったORP10に関して、小胞体―エンドソーム膜接触部位において脂質交換輸送分子として機能し、エンドソームからゴルジ体への膜輸送を制御することが判明しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最も重要な意義は、「膜接触部位における脂質交換輸送の生理的意義の一つが解明されたこと」です。膜接触部位は古くから知られる構造ですが、その役割は長年の謎でした。近年になり、脂質輸送の場であることが判明しつつありますが、では脂質輸送が起こることでどのような生命現象が制御されているのか、という最も重要な点が依然大きな謎のまま未解決でした。本研究により、膜接触部位における脂質交換輸送は “特定のオルガネラの脂質組成を局所的に変化” させることで“生体膜の分裂や輸送を制御する”ことが明らかになりました。
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