研究課題/領域番号 |
19K05973
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39010:遺伝育種科学関連
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研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
永澤 奈美子 (佐藤奈美子) 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (00535289)
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研究分担者 |
伊藤 純一 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (30345186)
春原 英彦 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 特任助教 (60751758)
永澤 信洋 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (90599268)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | イネ / 分裂組織 / 変異体 / 茎頂分裂組織 / 突然変異体 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ユニークな地上部器官分化パターン異常である「双極葉」を生じるイネabl突然変異体を複数解析し、SAMにおいて異所的な葉原基の分化抑制に関わる新規マスター調節遺伝子の機能と相互関係および植物ホルモンとの関係性を明らかにする。これは、SAMにおけるパターン形成機構の分子遺伝学的モデル構築の基盤となる。
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研究成果の概要 |
ユニークな地上部器官分化パターン異常「双極葉」を生じる複数のイネ変異体を解析することで、SAMにおいて異所的な葉原基の分化抑制に関与する新規マスター調節遺伝子の機能と相互関係についての知見を得た。ABL遺伝子の中には、これまでに分裂組織の発生と関わることが知られていないタンパク質をコードするものも含まれていた。分裂組織の分化制御様式がユニークなものであると推測されるABL4遺伝子もその一つである。さらにコードするタンパク質から判断すると一見無関係とも判断できるABL遺伝子同士が、独立な関係ではなく、間接的ながら相互関係を持ちながら機能していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物の形を決める際に最も重要な役割を果たす分裂組織という器官の分化パターンを制御する新規マスター調節遺伝子の機能と相互関係を明らかにした。本研究における成果は、植物の形を自由にデザインするために必須の知見であるだけでなく、今後の植物の分裂組織についての発生遺伝学的研究の基盤となる。
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