研究課題/領域番号 |
19K06001
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39020:作物生産科学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
松尾 光弘 宮崎大学, 農学部, 講師 (30315361)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 薬用植物 / クズ / 栽培 / 生育過程 / 根系形成 / デンプン含量 / カッコン / 塩ビパイプ / 光環境 / イソフラボン含量 / 栽培法 |
研究開始時の研究の概要 |
医療薬や健康維持における『漢方薬』のニーズの高まりから,今後は薬用植物の国内生産・供給にシフトする必要があるが,その栽培技術を確立させ,さらに薬用成分の含量が高くなるような栽培環境が解明できれば,高品質な生薬の大量供給が期待できる。 本研究では,日本での使用量が多い生薬の一つであるカッコンを対象とし,まずカッコンの原料となる薬用植物クズに含まれるイソフラボン類(機能性成分)等の含量が高まる栽培環境を明らかにする。また,クズを大量生産することのできる栽培管理方法を明らかにした上で,高品質な生薬カッコンを効率的に増産でき,且つ安定して国内自給できる栽培管理技術を確立させることが目標である。
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研究成果の概要 |
中国からの輸入に依存している生薬の確保を日本国内で確保するためには,栽培方法を解明しておく必要がある。本研究では,日本国内での消費量が多い生薬「カッコン」の原料植物であるクズについて,その栽培方法を明らかにすることである。 クズの栽培において,苗の供給方法,栽培環境および根系肥大あるいはデンプン含量について調査した結果,種子由来の個体作成方法のマニュアルが完成できたこと,光環境による生育に差異が見られないこと,塩ビパイプでの栽培が容易であること,またクズの生育過程とデンプン含量の時期的推移について明らかにできた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生薬「カッコン」の原料植物であるクズを大量に確保するための栽培技術として,種子由来個体を育成して栽培可能であること,塩ビパイプを用いて栽培することにより,クズ根を容易に確保できること,クズの生育過程に応じて収穫のタイミングが決定できることが挙げられる。こうした栽培マニュアルにより,日本国内での生薬「カッコン」の需要に対して国内独自で供給が可能となり,農業の活性化あるいは地域農業への貢献に寄与できる。また,他の薬用植物への応用が可能になり,高品質な生薬の生産が可能となる。さらに,増産によっては日本国外への生薬の輸出が可能となる。
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