研究課題/領域番号 |
19K06004
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39020:作物生産科学関連
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研究機関 | 石川県立大学 |
研究代表者 |
塚口 直史 石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (40345492)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | イネ / 子実 / 窒素 / 分配 / QTL / 子実窒素集積性 / 窒素分配 / 窒素転流 / 環境負荷 / 多収 / 量的形質遺伝子座 / 窒素利用効率 / タンパク質含量 |
研究開始時の研究の概要 |
イネの多収と環境負荷の軽減の両立のためには、作物の窒素利用効率を高めることが不可欠である。高子実タンパク質含量が高品質の条件ではないイネでは、子実タンパク質濃度の低下による子実への窒素分配の抑制が窒素利用効率向上に寄与することが期待される。本研究は、登熟期のイネ植物体内の窒素分配を支配する要因の1つとして、ポテンシャルな子実窒素蓄積量を反映する子実窒素集積性に着目し、子実窒素集積性を遺伝学的および生理・生態学的に解明しようとするものである。
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研究成果の概要 |
イネにおいて、窒素の転流や蓄積過程に関する潜在的能力を反映する子実への窒素集積性は、登熟期における子実と栄養器官の間の窒素分配に強くかかわり、窒素利用効率や収量性に強く影響すると考えられる。これまでに子実窒素集積性の定量的評価法を提案し、本評価法に基づいて子実窒素集積性への関与が推定される2つの量的形質遺伝子座(QTL)を見出した。本課題では、推定されたQTLを含む染色体領域に関する準同質遺伝子系統(NILs)の育成とNILsを用いて推定領域の子実窒素集積性への関与の実証を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イネなどの作物において子実への窒素分配は収量性や窒素利用効率に強く影響する。イネにおいて窒素分配に関わると考えられる子実の窒素集積性が遺伝形質であることを明らかにし、その定量評価法の確立およびその評価法による量的形質遺伝子座(QTL)の推定を行ってきた。本課題においてこのQTLの子実窒素集積性への効果が実証され、子実への窒素分配を通じた収量性や窒素利用効率の向上につながることが期待される。
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