研究課題/領域番号 |
19K06008
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39020:作物生産科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
金子 真 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 九州沖縄農業研究センター, 主任研究員 (20582612)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | クロタラリア / ピロリジジンアルカロイド / トリコデスミン / 開花特性 / 乾物収量 / 窒素成分 / 繊維成分 / Crotalaria Juncea / 自給飼料 / Crotalaria juncea / 粗飼料 |
研究開始時の研究の概要 |
線虫抑制効果があり、緑肥作物として利用されているクロタラリア(Crotalaria. juncea L.)の国内での飼料利用に向け、毒成分を含まない期間を明らかにする。特に、開花の斉一性が悪いことから、毒を含むとされる種子が出来る前に収穫するためには、最初の花の開花後から結実までに要する期間と、種子に毒が含まれるようになるまでの期間を明らかにする必要がある。本研究では、栽培試験により開花から莢の熟成に要する期間を明らかにするとともに、収穫物の栄養成分および毒成分分析によりクロタラリアが毒を含むようになる時期を明らかにし、日本国内におけるクロタラリアの飼料作物としての実用開発へつなげる。
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研究成果の概要 |
本研究では、緑肥作物クロタラリアにおける天然毒素ピロリジジンアルカロイド類(PAs)の消長を明らかにした。 クロタラリア中のPAs主要成分の一つであるトリコデスミンは、種子では高濃度で(890ppm以上)、茎葉、莟、花では15ppm以下で、その後莢の肥大により増加し、さらに莢の成熟により、種子のみ非常に高濃度になることが明かになった。 これらの結果をとりまとめ、播種から開花まで、開花から莢の成熟までに要する日数と、莢の成熟に伴うトリコデスミン濃度の増加について、国際草地学会議ケニア大会(オンライン開催)でポスター発表するとともに、Legume Research誌へ投稿し、掲載された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
クロタラリア中のPAs主要成分の一つであるトリコデスミンは、種子では高濃度で(890ppm以上)、茎葉、莟、花では15ppm以下で、その後莢の肥大により増加し、さらに莢の成熟により、種子のみ非常に高濃度になることが明かになり、PAs類の蓄積について科学的な知見を提供した。また、短日および中性の品種では、7月播種の場合、最初の花の開花から10日後以降に刈ることで、PAs濃度の高い種子が含まれることが明らかになり、緑肥作物として効果的なセンチュウ抑制技術開発への貢献が期待される。
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