研究課題/領域番号 |
19K06015
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
張 嵐翠 静岡大学, 農学部, 特任助教 (20767371)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | β-クリプトキサンチン / キサントフィル / エステル化 / β-Cryptoxanthin / β-cryptoxanthin / カンキツ / カロテノイド |
研究開始時の研究の概要 |
カンキツ品種のうち、果実にキサントフィルを高濃度に蓄積するものは、キサントフィルと脂肪酸がエステル化されている。特に、ウンシュウミカンではキサントフィルの一種であるβ-クリプトキサンチンが高濃度に含まれており、β-クリプトキサンチンのほとんどが脂肪酸とのエステル体として存在している。本研究課題では、β-クリプトキサンチンをエステル化する酵素遺伝子を探索、同定し、その機能を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では,カンキツ果実におけるキサントフィルのエステル化機構を解明するために,果実におけるキサントフィルエステルの含量の季節変動を調査した。その結果,果実の成熟に伴いキサントフィルエステルの含量が増大し,成熟した果実には85%以上がエステル体として存在していた。また,マイクロアレイ解析を用いて,キサントフィルのエステル化に関わる遺伝子を探索した。CitXES1,CitXES6,CitXES7,CitXES8およびCitXES9の発現レベルはエステル体含量の季節変動と似たような発現を示した。よって,これらの遺伝子はカンキツ果実においてキサントフィルのエステル化に関わる遺伝子であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本申請課題で取り組むβ-クリプトキサンチンの脂肪酸とのエステル化は,β-クリプトキサンチンの高蓄積メカニズムに大きく関わっていることが予想される。本研究では,カンキツ果実における新たなβ-クリプトキサンチンの高蓄積機構を解明し,研究成果は機能性成分であるβ-クリプトキサンチンの高含有化栽培技術,貯蔵技術,高含有新品種の育種へ繋がる。
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