研究課題/領域番号 |
19K06029
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
|
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
八幡 昌紀 静岡大学, 農学部, 准教授 (60420353)
|
研究分担者 |
下川 卓志 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 物理工学部, 研究統括(定常) (20608137)
松山 知樹 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 専任研究員 (30291090)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | イオンビーム / 果樹 / カンキツ / DNAマーカー / 突然変異育種 / 珠心胚実生 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、重粒子線(イオンビーム)照射が植物の突然変異育種に利用され多くの品種が育成されているが、永年性作物である果樹ではその成果は少ない。本研究では、我が国の代表的な果樹であり、突然変異により品種群が形成されているカンキツ類(ウンシュウミカンやキンカン等)の珠心胚実生の胚軸にイオンビームを局所照射し、核種および吸収線量の違いが実生の生存率、成育および変異に及ぼす影響について調査する。そのデータを基に有効な変異体誘発条件を検討し、イオンビーム照射による突然変異育種を推進させる。
|
研究成果の概要 |
果樹の突然変異育種を推進させるために、カンキツ類の種子、実生および穂木に対し、重粒子線の局所照射を実施し、核種と吸収線量の違いがそれらの生存率、成育および形態変異に及ぼす影響について調査した。照射対象や核種によって生存率に差が認められたものの、吸収線量の増加に伴い減少した。照射後の植物体の中には生育や形態に影響が認められ、葉形に異常が生じるものや成長が非常に遅く、極小化・矮小化体等を示す個体が複数観察された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、リンゴやニホンナシ、ブドウ、モモといった枝変わり等の突然変異による品種が多く存在する果樹でも応用され、今まで以上にバラエティーの富んだ新品種育成に発展し、停滞する果樹産業の活性化につながるものと考えられる。また、本研究で育成された突然変異体でDNA多型が検出されれば、突然変異体と野生型との品種識別マーカーとしても利用でき、農産物の信頼を揺るがす品種名・産地偽装や不正利用の問題解決にもつながる。
|