研究課題/領域番号 |
19K06034
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
原田 太郎 岡山大学, 教育学域, 講師 (80468256)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | エチレン依存性花弁老化 / エチレン応答因子 / MAP / RNA-Seq / MA包装 / エチレン / カーネーション / ポストゲノム研究 / 収穫後生理 |
研究開始時の研究の概要 |
カーネーションは,世界および国内における主要花き品目の1つであり,2013年の全ゲノム解読完了以降,その情報を利用した新たな研究が期待されている.本研究では,転写因子であるエチレン応答因子(ERF)に着目し,未解明のカーネーションにおけるエチレンシグナル伝達系の最終段階について明らかにする.また,ERFが植物の酸素センシング機構の重要因子であるとの知見に基づき,花におけるエチレンシグナル伝達と低酸素とのクロストークを明らかにし,実用化が期待される切り花の低酸素包装技術の効果に関する生理学的根拠を提示する.
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研究成果の概要 |
本研究では,カーネーションのエチレン応答因子(ERF)の遺伝子ファミリーを全ゲノム情報を利用して解析した.第一に,遺伝子発現解析によりエチレン応答を示すメンバーを同定した.第二に,DcERF4のプロモーター解析により,そのエチレン誘導におけるエチレン応答性エレメント(ERE)の関与を検証した.第三に,ERFが植物の酸素センシング機構の重要因子であるとの知見に基づき,カーネーション小花のMA包装(MAP)の実験系を確立し,RNAシーケンシング(RNA-Seq)によりエチレン依存性花弁老化過程とMAP下での小花の保存過程における差次的発現遺伝子(DEG)を比較解析した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カーネーションは,世界および国内における主要花き品目の1つであり,我が国の研究者がその研究を牽引してきたが,2013年の全ゲノム解読完了以降,その情報を利用した新たな研究が期待されている.本研究では,園芸学的に重要な花の老化過程における新たな研究対象となり得る遺伝子を提示するとともに,実用化が期待される切り花のMAP技術の効果に関する生理学的,分子生物学的根拠を提示することで,カーネーションの収穫後生理研究の新たな次元の開拓のための基盤を構築した.
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