研究課題/領域番号 |
19K06036
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
嬉野 健次 琉球大学, 農学部, 教授 (10333759)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ツツジ / 花芽非休眠性 / SVP / 花芽休眠 / 開花期間 / 平均開花日 / 非休眠性 / 不時開花性 |
研究開始時の研究の概要 |
日本に自生する常緑性ツツジ種は初夏から秋にかけて花芽を形成し,花芽はその後休眠に入る.休眠打破には一定の低温遭遇期間が必要なため,開花は翌春になる.一方,台湾に自生するキンモウツツジには花芽の休眠を伴わない秋咲き性の系統がある.四季咲性の形質は,花芽の休眠性の程度が大きく関与していると考えられるが,ツツジ属において休眠に関与する遺伝子についての知見は少ない.そこで,本研究ではツツジ属植物における休眠の遺伝子レベルでの制御機構を明らかにすることを目的とする.
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研究成果の概要 |
キンモウツツジの花芽非休眠性の遺伝とSVP遺伝子との関係を明らかにするために,キンモウツツジとミヤマキリシマとのF1に別系統のミヤマキリシマを交配したBC1について調査した.F1ではいずれの個体も第一開花日が早く,キンモウツツジの非休眠性は優性であることが示唆された.BC1では第一開花日に幅広い変異がみられ,非休眠性と休眠性の個体とに分離していた.また,第一開花日の早い個体ほど開花期間が長くなる傾向がみられた.PCRーRFLPでBC1におけるSVP遺伝子の遺伝を調査したところ,キンモウツツジ由来のSVPをもつBC1個体群の第一開花日が早く,SVP遺伝子の遺伝と花芽の休眠性との関係が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ツツジの花芽における休眠性の要因を遺伝子レベルで明らかにし,休眠性の交配後代への遺伝と関連する遺伝子を明らかにすることで,育種を効率的に行う際に必要な,低休眠性系統を選抜できるマーカーの開発が可能になり,沖縄など冬季の低温量が少ない亜熱帯地域に適応したツツジ品種の効率的な作出が可能になる.
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